【犬のてんかん】けいれん発作の時に飼い主がとるべき4つの行動

愛犬が激しく痙攣(けいれん)を起こしたら、びっくりしてしまいますよね。
しかしこんな時こそ飼い主さんが冷静に対処する必要があります。
発作がおこったらどう対処するのが正しいのか。ポイントをおさえて解説していきます。

1.「てんかん」って何?

・突然、発作が起きる脳の病気

・慢性の病気で繰り返すのが特徴

てんかんとは、慢性の脳の病気で、脳内の神経回路がショートし、突然発作が起きるという病気です。
犬ではおよそ100頭に1頭(0.55~2.3%)、猫では100頭に1頭以下(0.3~1.0%)の発生率があります。

てんかんの発作には、意識が無くなり、倒れてしまい痙攣するといった大きな発作から、体の一部がピクピクと震える程度のものまで、いろいろな症状があります。
通常のてんかんの痙攣は2分以内におさまり、もうろうとした後、しばらくすると何ごともなかったかのように通常の状態に戻ります。

2.発作が起こる前の前兆

  • そわそわする
  • 物かげに隠れる
  • 飼い主に何か訴えるようにすり寄ってくる
  • 顔を振る
  • よだれを垂らす
  • 口をパクパク動かす

    これらの前兆が、直前に出ることもあれば、何日も続くこともあります。

3.発作が起きた時に、飼い主さんがとるべき4つの行動

突然の発作に家族の方は驚いてしまうでしょう。
苦しそうな愛犬の姿にショックを受けるかもしれません。
しかし全身けいれんを起こしている時は意識が無いので、犬自身は苦しいとかつらいという感覚はありません。
なのでまずは冷静になって、注意深く愛犬を見守ることが大事です。

(1)大きな声で名前を呼んだり、揺すったりしない

・まずは飼い主さんが冷静になりましょう
・てんかん発作はむやみに触らず、見守ることが基本

けいれんが起こると、心配になって愛犬を揺すったり、押さえつけて痙攣をとめようとしがちですが、それは間違いです。
てんかんは脳の誤作動ですので、なるべく刺激を与えないようにしましょう。
また、けいれんと聞くと「舌がのどに詰まって窒息してしまうのでは?!」と心配する方がいますが、犬の口の構造上それはあり得ないので心配しなくて大丈夫です。

もし愛犬が発作中に嘔吐をしてしまっても、口の中に手を入れて吐瀉物を取ろうとするのは止めましょう。
愛犬の口の中を傷つけてしまったり、飼い主さんが指をケガしてしまう危険があります。
けいれんが治まったら取り除いてあげましょう。

(2)安全を確保する


・ぶつかると倒れる可能性のある家具があれば、どかす。もしくは押さえておく。

・階段の近くであれば、落ちないようにガードする

・散歩中の場合、安全な場所を確保し、発作が治まるを待つ。

次に愛犬の安全を確保します。
最も危ないのが、階段からの落下です。
全身のけいれんがおさまっても、意識がもうろうとして、よたよたと歩き回り、段差から落ちてしまうかもしれません。
完全に意識が戻るまで、階段や段差はガードしておきましょう。
その他、ぶつかったら倒れてくる可能性のある姿見や、積み上げた本などにも注意をしましょう。

散歩中に発作が起きた時も同様です。
「危ないと思って、けいれん中の愛犬を抱きかかえて帰った」という飼い主さんもいますが、好ましくありません。
散歩中も、安全を確保し、なるべくその場で発作がおさまるのを待ちます。
道路の真ん中や、交通の多い場所で発作が起こってしまった場合のみ、近場の安全な場所まで運んであげましょう。

(3)時間や状況のメモをとる


・診察の時に少しでも有益な情報を獣医さんに伝えられるように、愛犬の様子を観察し、メモをとるとよいでしょう。

メモをとっておくとよいことは以下の項目です。

  1. 発作を起こした時は何をしていたか
  2. 発作の始まりはどこから起こったか
  3. それからどのようになったか
  4. 意識はどうであったか(犬の視線を観察する)
  5. 始まりから終わりまで何分くらい経過したか
  6. 発作の後はどうなったか
  7. 完全に回復するのに何分くらい必要だったか
  8. 発作を起こす前に普段と変わった行動をとったか
  9. それは発作のどれくらい前であったか
 この発作状況の観察は、獣医師がてんかん発作の型を見定める上で非常に重要です。
特に発作が起きている時間を正確に把握しておくといいでしょう。

また以上のことから、発作の強さもわかります。
愛犬に発作が起きた場合には、上述の項目についてメモをとっったり、発作の状況を記すノートを作りましょう。
獣医師が治療方針を決定する上で重要なデータとなります。

(4)危険な状態であれば動物病院に連絡をとる

・1回の発作が5分以上続く。

・意識が戻る前に、続けて2回目の痙攣がおこる。

・発作の後、30分たっても完全に回復しない。

・24時間以内に発作が2回以上起こる。

この4つのいづれの状況も、危険である可能性が高いです。
そのまま放置すると後遺症が残ったり、最悪の場合は死にいたることもあります。
すぐに動物病に連絡をしましょう。

4.発作が終わったら?


・首輪をとり、少しでも楽にしてあげます。

・吐いてしまった場合は、口の中の物を取り除き、拭いてあげましょう。

・完全に回復するまで愛犬が階段に近づかないようにしましょう。

・水を欲しがったら与えてもOKです。

・愛犬に優しく声をかけて、落ち着かせてあげましょう。

てんかん発作の後、犬自身何が起きたか分からず、ほえたり、よろよろしたりと混乱している場合があります。
何か悪い事をしたと感じているかもしれません。
飼い主さんは、落ち着いて愛犬を優しく撫でてあげましょう。

5分以上の痙攣や、連続でなければ、緊急で動物病院に連れていなくても大丈夫です。
愛犬が落ち着いたら、もしくは動物病院がすでに営業を終えていた場合は、日をまたいで連れて行ってあげましょう。

さいごに

いかがでしたか。
愛犬が苦しそうにしている時に冷静でいるのは難しいかもしれませんが、深呼吸して、愛犬の安全を確保してあげましょう。
また、家の近くに夜間も受け付けてくれる病院を把握しておいたり、信頼できる獣医さんと日頃から関係をつくっておくのも飼い主さんの役目です。

信頼できる動物病院を探すには、クチコミがチェックできるペットライフが便利ですよ。