マルチーズの目の病気―症状とケアの仕方―

1.ワンちゃんの眼のしくみ

暗闇でもよく見える!ワンちゃんたちの眼

ワンちゃんたちの眼は、暗がりの中でもよく見える仕組みになっています。これは、人間よりも瞳孔を大きく広げて、多くの光を取り込むことができるという特徴に加えて、杆体(かんたい)という、光を感知する目の細胞を、人間の78倍も多く持っているためだと言われています。

暗闇の中で、ワンちゃんたちの眼がぴかっと光っているように見えるのは、ワンちゃんたちが、こうした眼の特徴を持っているために起きている現象なのです。

実は近視!ワンちゃんたちの眼

ワンちゃんたちは、遠くの方までよく見えるというイメージを持っている人も、少なくないのではないでしょうか。実はワンちゃんたちの眼は、一般的に、近くのものの方がよく見えるという、近視眼であると言われています。具体的には、ワンちゃんたちが近くの小さなものを見るためには、人間に必要な距離の10分の1くらいに近寄らなければ、見ることができないとされています。

 不思議なワンちゃんたちの眼!第三の眼、瞬膜

ワンちゃんたちには、人間と同様上まつげがありますが、実は、下まつげがありません。しかし、まぶたの内側には瞬膜と呼ばれる膜があり、それらが、まぶたを閉じると同時に、左右の眼球を覆って、しっかりと保護してくれるのです。

2.ワンちゃんの眼が赤い!―疑うべき病気たち―

チェリーアイとは?

ワンちゃんたちの眼には、上まぶたと下まぶたの他に、鼻側に瞬膜と呼ばれる第三番目の眼瞼(がんけん)があります。そしてこの第三眼瞼の裏側には、第三眼瞼腺(瞬眼腺)と呼ばれる腺組織があるのです。チェリーアイという病気は、この第三眼瞼腺がなんらかの原因で腫れあがってしまい、瞬膜の外側に飛び出してしまう病気のことを言います。普段は瞬膜の内側にあることに加え、刺激に対して弱い組織であることから、角膜炎や版級の傷といった、他の病気の原因になってしまう可能性があるので、気を付けたい病気です。

結膜炎とは?

結膜炎になってしまうと、結膜が赤く充実して腫れてしまうことに加えて、目やにや流涙(涙を流すこと)などの症状が見られるようになってしまいます。また、眼にかゆみや痛みを生じるようになるため、顔を床にこすりつけたり、眼を前足でこすったりするといった行為をするようになってしまいます。普段の生活の中では見せない、こうした動きをワンちゃんたちが見せるようになった時には、結膜炎を疑ってみましょう。合わせて、重症化してしまわないうちに、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

3.具体的に、どんなケアをすればよいの?

 

涙・目やにをとってあげましょう

ワンちゃんたちが寝起きの状態の時に、涙や目やにが見られることがあるのではないでしょうか。これらを放置してしまうと、涙やけという、あふれてきた涙が、眼の周りの毛についてしまい、毛が茶色になってしまう症状や、涙管の炎症といった病気などを引き起こす原因となってしまいます。そうした涙や目やにがついてしまっている状態は、非常に不衛生であると言えます。飼い主である私たちは、ワンちゃんたちの眼を清潔に保ってあげられるよう、普段からワンちゃんたちの眼をチェックするよう心掛けるようにしましょう。

目の周りの毛をカットしてあげましょう

長毛種(テリアやプードルなど)の場合には、毛が伸びてくると、眼に毛が入ってしまうことが多々あります。これが眼にとっての刺激となり、涙や目やにの原因となってしまいます。伸びてきた毛が眼に触れてしまっているようでしたら、その部分の毛をカットしてあげることで、ワンちゃんたちの眼の健康を維持できるようになります。