マルチーズで気を付けたい病気


1.マルチーズの特徴


マルチーズは、絹糸のように美しく長い被毛を持つ小型犬です。表情も優しく、そのかわいらしい容姿から「抱き犬」として長い間多くの人々の間で人気を誇っている犬種です。

それでいて身のこなしは機敏で、足取りは軽く優雅であり、イキイキとした活力に溢れています。野性的な一面もあり、走り回ったりして活発に遊んだりすることを好みます。また、優雅で気品ある外見でありながらも、気性は大胆で自分よりも大きい大型犬に向かっていくこともあります。

屋外での飼育よりも屋内での飼育に適した犬種ですので、あまり多くの運動を必要としません。室内や庭で遊ばせたり、散歩も軽く行えば十分です。

ただし、マルチーズの最大の特徴である長い被毛はブラッシングとコーミングを必要とします。毎日12回程度行ってあげましよう。ブラシで丁寧にほぐし、コームでとくことで滑らかな被毛になります。特にショーに出すような場合は、ラッピング(被毛を紙などで巻いてとめておくこと)をして美しい被毛を保ちます。

2.マルチーズが気を付けたい病気


マルチーズを飼育する場合に気を付けたい病気があります。症状が出た場合や、気になる様子を見せるような場合は早めの受診をおすすめします。

歯周病

歯周病は歯肉の炎症から始まります。歯肉は本来ピンク色をしていますが、炎症により赤くなってきます。症状が進むと、口の中の出血が見られたり、口臭がひどくなる、食欲の低下してご飯を食べないなどの様子が見られます。さらに症状が進んでしまうと、歯と歯肉の間に歯周ポケットというすき間ができて、歯がぐらつき始めます。治療をしないままでいると、歯が抜けたり、内臓疾患にいたる場合もあります。原因は歯垢がたまった状態のまま、口内を不衛生にしていることです。

緑内障

眼球内部の圧力である眼圧が高くなることによる病気です。眼圧が高くなると視野が狭くなるなどの視覚障害を起こします。発症すると瞳孔が開いたままの状態(瞳孔散大)になり、目の充血、痛みが現れます。眼球が飛び出したような状態になり、以前よりも眼球が大きいように見えます。症状は視力の低下をともない、ひどい場合には失明に至ることもあります。白内障だと目の水晶体が白く濁るため、瞳の観察により容易に発見できますが、緑内障は見た目で判断がつきにくいため飼い主による発見が難しい病気です。涙目や、目をしょぼしょぼさせるなどの様子や、目の痛みのために頭に触られることを嫌がったり、階段の上り下りがスムーズに出来ない、家具などに頭をぶつけるなどの様子に注意します。

外耳炎

外耳炎は、細菌・カビ・耳ダニの寄生などの原因により、外耳道に炎症が起こる病気です。炎症が慢性化してしまうと、皮膚が厚くなり外耳道がふさがれてしまうこともあります。特徴は耳垢に出ます。耳垢がベトベトして臭いのあるような場合には外耳炎が疑われます。。かゆみ、痛みも出ますので、耳をかく、後ろ足で引っ掻く、頭を振るなどの様子が見られます。マルチーズやダックスなど、耳の垂れた犬種に多くみられる病気です。耳だけの炎症以外にもアトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎などの全身にみられる皮膚病と併発することがあります。また、外耳道が異物や腫瘍によって狭まることも原因となります。 

脱毛症(抜け毛)

脱毛症(抜け毛)は病気が原因の場合があります。ケースとしては脱毛が局所的に現れる、しっぽの付け根や顔など部分的に現れる、全身に現れるなど、原因によって様々です。原因となる病気によって、脱毛以外にもかゆみ、赤みがでるなど皮膚の状態が悪くなります。

原因としてはアトピー性皮膚炎、ノミ・ダニ等の寄生虫による皮膚炎、真菌・細菌による感染症、ホルモン異常による内分泌性皮膚炎などが考えられます。