愛犬のライフステージに合わせて餌を切り替えていますか?

1.ライフステージってなに?


すべての動物には誕生し、成長、成熟といったように一生を過ごしていきます。このような動物の一生におけるそれぞれの段階のことをライフステージと呼びます。生後0日から30日頃のことをほ乳時期と言い、生後20日から50日頃を離乳期と言います。離乳後から1歳頃までは幼犬期、1歳頃から7歳頃までは成犬期、7歳~10歳以降は高齢期になります。小型犬と大型犬では成長や老化の速度が違っていて、小型犬は10歳頃、大型犬は7歳頃に高齢期を迎えると言われています。

食事は一生を通じて同じものを与えていればいいというわけではありません。犬は雑食動物で、三大栄養素と呼ばれるたんぱく質、炭水化物、脂肪以外にビタミン、ミネラルを取り入れる必要があります。人間と同じように犬も成長によって必要なカロリーや栄養バランスが変わってきます。犬は人の約7倍の速さで成長すると言われています。それぞれの成長段階に合わせた食事内容が愛犬の健康を守るのです。

ほ乳期は母犬の母乳で育ち、離乳期には少しづつ離乳食を与えていくことになります。その後幼犬期に入るわけですが、生後半年頃までは消化機能が十分発達しておらず一度にたくさんの量は食べられないので、1日に必要な量を何度かに分けて与えるのがよいとされています。この時期に筋肉や骨格などの組織が発達し、体の基礎が作り上げられます。成長のために高い栄養価が必要な時期なので十分な配慮が必要となります。成犬期は最も活発な時期です。この時期の食事回数は1日に12回が一般的です。



必要なカロリーは幼犬の半分に減ります。57歳頃になるとエネルギーの消費量と運動量も減り、若い犬と同じ食事を与えていると肥満になってしまうので、ローカロリーのペットフードに替えることも視野にいれるとよいでしょう。高齢期にはさらにエネルギー消費量が落ち、運動不足と腸の働きの低下によって便秘になりやすいです。食事の回数を分けて消化機能の低下を補ったり、食物繊維を多めに与えることも必要になってきます。

 

2.ペットフードについて

ペットフードは犬や猫など愛玩動物の栄養を摂取するために用いられるものです。一般的に言われるペットフードに限らず、ガムやスナック、サプリメントなども含まれます。店頭で手に入れられるフードには、総合栄養食、間食用、副食、おやつ、というように用途が分かれていますが、一般的には犬の成長段階に見合った総合栄養食を与えることになります。総合栄養食には各ライフステージで必要な栄養素がバランスよく含まれています。間食やおやつでは必要な栄養素を補えないので注意が必要です。

犬の成長段階に合わせた総合栄養食には、授乳期用フード、幼犬期フード、維持期フードの3段階があります。授乳期用フードは、母乳の成分をもとにした代用乳で、生後4週間前後まで与えるフードです。幼犬期フードは生後8週間から1歳まで与えるフードで、骨や体の成長に必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸、たんぱく質、脂質などの栄養素が十分摂取できるように作られています。維持期フードは成犬用や老犬用など様々なタイプがあります。運動量や代謝の低下、栄養の補完に配慮されて作られているフードです。

フードには、総合栄養食や間食などの種類が表示されているほか、原材料名や賞味期限、給与方法などたくさんの項目が表示されています。アレルギーを持っている犬には原材料を特に気にしてあげなくてはなりません。近年は防腐剤無使用で期限が短いフードも多いので確認が必要です。最近のフードには犬の体重に対する1日の摂取量が表示されていることが多いです。愛犬の体重に合わせて量を調整しながら与えましょう。

 

3.手作り食について


手作り食の最大の利点は安全な食事を与えられることです。不必要な添加物をとることがなく、アレルギーや持病を持っている犬にもその犬に合った食事が作れるので安心して与えられます。112回与えるうちの1食を手作りにしてみたり、フードにトッピングするのもよいとされています。なるべく多くの食材を入れてバランスのよい食事を目指しましょう。年齢や体質にもよりますが、一般的に動物性たんぱく質35に対して野菜35、炭水化物13という割合が理想的です。

犬の手作り食の材料はたんぱく質、炭水化物、野菜・果物、その他に分けられ、バランスよく与えるようにしましょう。たんぱく質は、肉類や魚類、卵、大豆製品を選ぶとよいとされています。肉類は脂肪を多く含む部位もあるので与えすぎには注意が必要です。炭水化物は白米を少し与えるとよいです。玄米は白米よりもビタミンや食物繊維が多いですが、与える場合は消化が悪いので柔らかく炊く必要があります。うどんやパンも与えてよいものですが、うどんは塩分が多く、パンは太りやすいので与える量に気を付けなければなりません。野菜はカリウムや食物繊維が摂取できます。肉にはない栄養素が含まれます。果物は糖分が多いので与えすぎは太ったり、下痢を引き起こすこともあるので控えめにするとよいでしょう。その他としては、昆布やわかめなどの海藻類、キノコ類がよいとされています。

ドッグフードに含まれる脂質が多いことや脂質の過剰摂取で体調がすぐれない犬でも手作り食に替えるだけで体調改善する場合もあり、手作り食はよい効果をもたらすと考えられています。しかし、人間が食べているものをそのまま与えてしまうのは危険です。人間の食べ物は犬にとっては味が濃すぎる場合が多いです。特に塩、砂糖の過剰摂取は健康を害するリスクが伴います。そのためソーセージやハムなどの加工食品を与えるのも避けた方がよいでしょう。さらにネギ類、甲殻類など犬が食べてはいけない食材を食べさせてしまう恐れがあるので、人間と全く同じものを与えることは避けましょう。 

まとめ

成長段階に合わせたフードや愛情のこもった手作り食を与えるなどバランスのよい食生活を送ることで、愛犬は健康に過ごせます。大切な愛犬を守るためにも愛犬が今どのライフステージにいるのかということや、体重、健康状態を知り愛犬に最適な食事を見つけてあげることが必要です。