犬のリラックスポジションを知っていますか?

1.リラックスポジションってなに?


犬はなかなかじっとしていられない動物なので、いろんな部分を触ったり動かないように抑えたりすると飼い主でも抵抗されてしまいます。

しかし、抵抗されると耳掃除や歯磨き、ブラッシング、爪切りなどのお世話がしづらくなるし、咬傷事故を起こしてしまうかもしれません。

ボディコントロール(犬に自由に触ったりすること)ができるとお世話がとても楽になるし、細かいところまで見ることができるので健康チェックも簡単に行えます。人に触られることに慣れるので咬傷事故もなくせるでしょう。飼い主が主体となって触ることでしっかりとした主従関係を築き、社会性を身につけさせることにも繋がります。

そのボディコントロールのうち、飼い主の手で犬を仰向けにして、犬が身をゆだねてリラックスし、飼い主の判断で解放する、という一連の動作がリラックスポジションです。抵抗せずに弱点であるお腹を見せることは犬が落ち着いていて、かつ信頼を預けてくれていないとできないことです。これができるようになると他のしつけもしやすくるし、興奮して手が付けられないときにも落ち着かせることもできます。リラックスポジションを覚えたら、手や足、口など嫌がる部分を触ったり、寝かしつけたりなど他のボディコントロールを身につけて、最終的には飼い主の言うことを聞く利口な犬になるようことを目標にしましょう。

 

2.リラックスポジションを実践してみよう!


まず、飼い主が伸ばした足の上に犬を仰向けに乗せます。大型犬の場合は足の間に仰向けにしましょう。このときカーペットなどを敷いていなければ、犬が背中を痛めないように柔らかい布などを敷いてあげてください。犬は抵抗して起き上がろうとしますが、前足の肘を抑えて阻止します。ただし、常に抑えつけるのではなく、動こうとしたときだけ力を入れてください。つまり、リラックスポジションに固定するのではなく、リラックスポジションから動くのを諦めさせるということです。

始めはすぐに抵抗しますが、何回も繰り返して動けないことがわかるとおとなしくなり、毎日継続して行えば、いつでもリラックスポジションにいるようになってくれます。後ろ足が開き、しっぽが垂れ下がると落ち着いた状態です。そのまま寝てしまって問題ありません。抑えなくても動かなければ信頼度が上がったと言えるでしょう。

次にその体制で触ってみます。毛の流れに沿ってゆっくりなでてください。通常は嫌がる部分を触らせてくれるなら、それは主従関係が築けている証拠です。そして、その状態で他の人にも触らせることができればリラックスポジションは完璧です。

リラックスポジションの練習は、嫌がられても根気よく触り続けるのがポイントです。犬が嫌がったくらいで触るのを止めてしまうと、嫌がれば解放されると思い、リラックスポジションにさせるのが困難になってしまいます。一度でも逃がしてしまうと次からはより暴れるようになるので注意してください。最初は一日に1分からでもいいので触り続け、少しずつ時間を延ばしていきましょう。終わり際に抵抗されたら、抵抗しても止めないという意思を示すために少し時間を延ばします。



ただし、噛み癖がひどい犬、特に大型犬の場合は飼い主がけがをしてしまう可能性があるので、トレーナーの指導の下で行ってください。家族全員が犬にリラックスポジションをさせられるようになれば、犬が問題を起こすことはぐんと少なくなります。

もう一つ大切なことはきちんとご褒美を与えることです。抵抗しなくなったり、長くできるようになったりしたら、そのつどご褒美をあげましょう。動こうとしたら抑えてそれがいけないことだと覚えさせ、リラックスポジションを維持できるようになったらご褒美を与えてそれがいいことだと教えてください。どんなに活発な犬でも繰り返し練習して少しずつ信頼関係を作っていけば、身をゆだねてくれるようになります。

 

まとめ

リラックスポジションとは、自分の足の上で犬を仰向けにして、身をゆだねてもらった状態のことです。リラックスポジションができるようになると、普段のお世話が楽になり、健康チェックも容易にでき、他のしつけもしやすくなります。また、人に触られることに慣れて、社会性の向上、咬傷事故の減少も期待できます。リラックスポジションを練習は、その姿勢に固定するのではなく動こうとした時だけ抑えるのが重要です。



そして、抵抗されても根気強く続けることがポイント。逃がしてしまうと、抵抗すれば解放されると覚えてしまいリラックスポジションにさせることが難しくなります。一日に1分からでもいいので、毎日継続して少しずつ時間を延ばし、支えがなくても逃げないようなるまで練習しましょう。時間が延びたらきちんとご褒美を与えることも忘れないでください。リラックスポジションを練習して、犬との信頼を深めましょう。