愛犬にストレスが溜まっているかも!犬のストレスの原因と解消法

1.犬のストレスの原因になるものってなに?

犬のストレスは、大きく分けて二つの要因があります。一つが「心理的要因」、もう一つが「身体的要因」です。それでは、まずは心理的要因を具体的に見ていきましょう。

最初に挙げられるのが、「家族の不仲」です。家族の不仲とは、飼い主と同居している家族の言い争いや、そのイライラの矛先が犬に向けられることによって愛犬に負担がかかることを指します。それだけではなく、愛犬を放置している状態もこれに当てはまります。

二つ目は、「環境の変化」です。その大きな要因の一つとなっているのが「引っ越し」。引っ越しをして環境が大きく変わることは、人間であってもストレスを感じることですが、それは犬も同じです。さらに厄介なのが、犬は言葉でそれを伝えることができないため、過度にストレスを溜めこんでしまう恐れがあるということです。

また、子どもができた、新しく子犬を迎えたなど急に家族が増えることも犬にとっては大きなストレスとなります。それまでと同様愛情を注げば問題はありませんが、子どもに付きっきりになったり子犬ばかりを構っていると、愛情不足から攻撃的な性格になることもあるので注意が必要です。

三つ目は、「トラウマとなる体験」です。例えば、病院、見知らぬ人や犬とのコミュニケーション、飼い主の過度なスキンシップなどです。犬にもそれぞれ性格があり、フレンドリーな子もいれば内気な子もいます。こちらの要因も、気づかずにそのままにしていると攻撃的な仕草をするようになるかもしれないので要注意です。

次に、身体的要因を詳しく見ていきましょう。

一つ目は、「散歩の強要」です。犬は散歩好きというイメージが強いかもしれませんが、散歩のし過ぎは身体に過度の負担をかけてしまうため、逆にストレスの要因となる恐れがあります。ストレスだけではなく、歩いてくれないからと無理にリードを引っ張ると、ケガにもつながる可能性がある危険な行為でもあるのです。

二つ目は、「過度の運動」です。散歩に無理やり連れて行くのと同様に、犬の心身に大きな負担をかける行為となります。犬は運動をさせないとすぐにストレスが溜まり、健康状態も悪化してしまう生き物ですが、過度な運動もそれと同じような危険性をはらんでいるのです。

三つ目は、「病気」です。体調が悪いときはもちろんのこと、ケガをして痛みを感じている場合やノミやダニが原因で痒みを感じているときも、強いストレス状態に置かれています。犬はそうした弱い部分を人間に見せてこない場合が多いので、人間側がなかなか気づけず手遅れとなるケースも珍しくはありません。

 

2.ストレスチェックリストで愛犬のストレスを知ろう

犬のストレス状態を把握するのはとても難しいことですが、実はその中にはいくつかのサインというものがあります。その具体例をチェックリストにしたので、確認してみてください。

1:しっぽを追いかける

「テイルチェイシング」と呼ばれるストレス行動の一種です。子犬ではなく、成犬がやっていたら注意が必要です。

2:身体を噛む(舐める)

身体の一部分を執拗に噛んだり舐めたりしている場合は、かなりの危険信号です。人間の自傷行動と同じようなもので、主に運動不足のときに見られやすい行動とされています。

3:ハアハアと息遣いが荒い

夏の暑い日ではなく運動もしていないような状態で、ずっと息をハアハアと苦しそうにしているのはストレスのサインかもしれません。体温調節が上手くいっていない場合があるので、室温に注意です。

4:同じところを行ったり来たりする

ストレス状態から情緒不安定に陥っているときに見られることが多い行動です。

5:無駄吠えする

しつけ不足という場合もありますが、急に無駄吠えが多くなったというときは注意しておいた方が良いでしょう。

6:あくびをする

人間の場合は主に眠気を感じているときにあくびが出ますが、犬の場合は強いストレス状態のときにあくびをします。何とか自分の心を落ち着かせようとする行動なので、あくびだからといって見逃さないようにしましょう。

この他にも、「凶暴化する」「身体を震わせる」「臭いを嗅ぎ続ける」「お腹を壊す」などの行動を取ることがあります。すべての犬にこれらの兆候が見られるとは限りませんが、いつもと違う行動を頻繁に行うようになったらストレスを疑ってみても良いかもしれません。

 

3.犬のストレスについて

犬のストレス行動を放置していると、「強迫神経症」にかかってしまう恐れがあります。強迫神経症とは、強いストレス状態から日常生活に支障をきたすほど同じ行動を繰り返す症状のことをいいます。こうなってしまうと、時には病院で診てもらうまで症状が進んでしまうこともあるので、犬のストレスは決して甘く見てはいけないものなのです。

そんな状態にならないためにも、飼い主はストレスを解消・軽減する方法を知っておくことが大切です。

解消法1:スキンシップを取る

猫とは違い、犬は本来人間とスキンシップを取るのを好む生き物です。特にあくびや落ち着きがなくなったときは、飼い主とのコミュニケーション不足でストレスが溜まっている可能性があるので、撫でてあげたりおもちゃで遊んであげる時間を多めに作ってあげましょう。

解消法2:適度な散歩

犬によって散歩の最適な時間は異なります。散歩中の愛犬の様子を確認しながら、適切な散歩の量を確保してあげるようにしましょう。天候や飼い主の事情で散歩が困難なときは、室内で運動させてあげることを忘れずに。

解消法3:犬にとって良い環境を整える

引っ越しなどで環境が変わってしまいストレスを感じている場合は、なるべく早くにその原因を突き止めて対処することが重要です。例えば、外の音が気になっているときはできるだけ音をシャットアウトしてあげたり、新しい家族と上手くいっていないときは、なるべくその対象物が犬の視界に入らないように工夫しましょう。

解消法4:おもちゃを与える

飼い主が家を空けることが多いという場合は、おもちゃを与えると愛犬の寂しさを紛らわすことができます。さらに、おもちゃで一人遊びを覚えてもらうと、家の中を荒らしたり身体を傷つけるといった行為も軽減されます。特に骨型のガムは歯の健康にも良いのでおすすめです。

これらの解消法も犬によって合う合わないがあるので、自分の愛犬にはどれが適切なのか、獣医師などプロの意見も参考にしながら正しいストレスケアを行いましょう。