犬の放し飼いってアリ?ナシ?放し飼いを止めるべき3つの理由

犬をケージに入れるのって自由がなくてかわいそうと思ってしまいがちですが、実は人にとっても犬にとってもメリットがあります。

1.結論から言うと、放し飼いはやめるべき

犬の飼い方や育て方は家庭によって様々でしょうが、放し飼いに関しては社会倫理や法律、そして動物愛護の観点から総合的に考えて控えるべきでしょう。
犬の放し飼いは周囲の住民に不安を与えて迷惑をかけるだけでなく、犬自体にも悪影響を及ぼします。
また動物の飼育については国が定める「動物の愛護及び管理に関する法律(通称:動物愛護法)」や、地方公共団体が定める「動物の愛護及び管理に関する条例」によって細かく規定されており、放し飼いをおこなうとこれらの取り決めに抵触しやすくなってしまいます。違反すれば、もちろん罰則を受ける可能性があるでしょう。

 

(1)原因1:犬がマーキングをするから

犬は自分が自由に行動できる範囲をすべて自分のテリトリーだと判断します。
加えて本能的にテリトリーを守ろうとする、また自分のテリトリーであることを主張するためにマーキングをおこないます。
犬は自分の尿でマーキングしますから悪臭が立ちますし、衛生的にも問題があると言えるでしょう。
さらに犬がテリトリー内で好き勝手に振る舞うようになるとどこで糞をするかわからなくなるので、問題はより悪化してしまいます。

(2)原因2:犬が自分のことをリーダーだと思い込んでしまうから

犬は元々群れを作って集団生活をしていた動物ですから、周囲の存在とその序列に敏感です。
ゆえに放し飼いにしていると犬は自分の好きなように行動できてしまうため、自分を群れのリーダーだと思い込んでしまいやすくなります。
そして自分がリーダーだと思い込んでいる犬は飼い主を格下の存在だと認識するので、飼い主の言うことをなかなか聞かなくなるでしょう。
また群れのリーダーとして仲間を守らなければならないという責任感が犬のストレスとなり、攻撃的な性格になる場合も考えらます。

(3)原因3:来客に威嚇したり吠えたりするから

放し飼いによってテリトリーを作っている犬は来客や通行人などを縄張りに侵入した敵だと判断してしまい、テリトリーを守るために威嚇行動を取るようになってしまいます。
さらに犬は来客が帰ったり通行人が行き過ぎたりしたことを「威嚇によって追い払った」と勘違いし、自分の中で威嚇行動の価値を高め、より激しく威嚇をおこなうという悪循環に陥る場合があるのです。
威嚇で犬が吠えると近隣住民の迷惑になりますし、吠えられた来客や通行人の中には恐怖を覚える人もいるでしょう。
最悪の場合、攻撃的になった犬が来客や通行人に噛みついてしまう可能性もあります。

 

2.どうしても放し飼いしたい人へ

どうしても放し飼いをしたい場合は犬にきちんとしつけをして、飼い主が群れのリーダーであることを充分に理解させておきましょう。
そうすれば勝手なマーキングはおこなわなくなりますし、不要な威嚇行動も減ります。
さらに前述の動物を飼育するうえでの法律や条例をよく勉強し、遵守するようにしましょう。
糞尿による悪臭被害や抜け毛の飛散の防止、犬が保有地の外に出てしまわないための柵や塀の設置、犬の脱走や鳴き声などで近隣住民に迷惑をかけないようにするなど、注意しなければいけないことはたくさんあります。
また万が一脱走した時に備えて首輪にGPSをつけたり犬の体内にマイクロチップを埋め込んだりしておきましょう。
犬に狂犬病などの予防注射をしておくのは言うまでもありません。

3.ケージの活用について

放し飼いは実は犬に大きなストレスを与えるとされています。
そのためたとえ放し飼いにするにしても、ケージを活用して犬に自分の居場所を作ってあげましょう。
ケージは閉じ込める場所ではなく安心して休める場所だと犬に教えてやることで、犬はゆっくりと休める寝床としてケージを利用できるようになります。
そうすることで犬のストレスはかなり軽減され、吠えたり唸ったりといった威嚇行動も少なくなるでしょう。