犬のしぐさと症状から病気を見つける

耳が煩わしいように頭を振ります

頭を強く振り、かゆいのか、壁などに擦り付けることがあります。 耳の中には黒い垢がワックス状に付いています。

犬のしぐさから考えられる病気

1、耳ダニ感染症(耳疥癬、ミミヒゼンダニ感染症)

ミミヒゼンダニが耳の中で寄生し、耳垢や体液などをエサとして成長し、 卵を産み付けることで繁殖を繰り返す感染症です。 耳の中に黒いワックス状の耳垢が溜まり、激しいかゆみを起こすため、耳を掻いたり、 壁にこすりつけたり、頭を振るなどのしぐさをするようになります。 このミミヒゼンダニへの感染が他の病気を引き起こすこともあります。外耳炎と耳血腫です。 外耳炎は、ミミヒゼンダニの繁殖により外耳道が炎症を起こし、耳垢やかゆみの原因となります。 さらに中耳炎、内耳炎へと広がってしまう場合もあります。 耳血腫は、ダニ自体が原因ではなく掻いて付いた傷から発症します。 耳に血や分泌液が溜まり膨らみ、熱を持つ、痒みなどの症状が現れます。

2、疥癬。ヒゼンダニの寄生が原因で皮膚の炎症と痒みが起きます。

耳を痒がるならばまずミミヒゼンダニ感染症の可能性が高いのですが、 耳の中ではなく、耳の付近にヒゼンダニが寄生して乾癬を発症している可能性もあります。 被毛の薄い、耳の周りの他に目の周り、肘、かかとのような部位から発症し、 感染の広がりとともに他の部分に、抜け毛、発疹などの症状が現れます。

あなたが、犬のためにできること

感染している動物との接触を避ける

特に複数の犬を飼っている場合は、感染の拡大を防ぐ必要があります。 ただちに犬同士が接することの無いよう離しましょう。 接触感染だけでなく、道具を介しても感染します。ブラシなどの道具も替えるなど対処しましょう。 痒がる動作は気付きやすいものです。日ごろから頭を振る、壁に耳をこすりつけるなどの動作に気が付いたら、 命にかかわる病気ではないだろうと放置せず、悪化する前に速やかに病院でしかるべき処置を受けてください。 痒みは犬にとって苦しい物です。痒さから耳を擦り付ける、引っ掻くなどし傷がつけば、耳血腫の原因となり、 ミミヒゼンダニが繁殖すれば外耳炎から中耳炎・内耳炎進行し、更に痒みを増すことになります。

獣医さんに診察で伝えるポイント

耳垢はあるか、匂いや色はどうか。膿が出るか、腫れがあるか。 痒がる素振りがあるかどうか。 他の動物と接触する機会があるか。 他にも犬を飼っているか、ブラシなど共有で使っているか。 その他、気になる点があれば伝え、 どう対処すればいいか、できることを訊いてみましょう。