ちょっと待って!犬を花火大会に連れて行くのは危険かも。

夏の風物詩の花火大会。愛犬にも綺麗な花火を見せてあげたい。一緒に夏の思い出をつくりたいと思う飼い主さまもいるでしょう。
しかし花火を怖がる犬は実は多いのです。
また人が多く集まるお祭りは危険な出来事がおこる可能性もあります。
それらの危険を考慮したうえで連れていくようにしましょう。

1.犬が怖がるものランキング

怖がる犬

1位 大きな音
2位 光
3位 火
4位 死
5位 理解しがたい現象

厳しい自然を生き抜いてきた犬は、少しでも早く危険を察知して逃げる必要がありました。
そのため、恐怖を感じるということは、危険から身を守るための正常な反応ともいえるでしょう。

犬が怖がるものの中で、花火の要素である『音+光+火』が、トップ3にランクインしていますね。
この時点で、すでに犬が花火が苦手な理由がお分かりいただけるでしょう。

1位の音についてですが、犬は嗅覚の次に聴覚が発達しています。
犬は人間の約6~10倍聴力が優れているため、遠くの花火の音も爆音に聞こえてしまうのです。

2.花火恐怖症の犬は多い

(1)どんな症状がでるのか


特定の刺激に対して過剰な恐怖反応を示すことを「恐怖症」といいますが、犬の恐怖症の中でも、雷や花火などに対するものは代表的なものと言えるでしょう。
以下の様な症状が見られたら、愛犬は花火恐怖症かもしれません。

  • その場から脱走しようとする
  • ブルブルと震えだす
  • 呼吸が荒くなる、もしくは極端に浅くなる
  • 失禁する
  • 吠える
  • 嘔吐する

(2)対策方法はあるの?

・子犬の場合は花火の音を録音で聞かせて慣れさせる

これは生後4か月以下の社会化期の子犬にのみ有効ですが、You Tubeなどで花火の音を聞かせ、だんだん音を大きくし、花火の音に慣れさせます。
愛犬が怖がらなくなるまで毎日続けるという方法です。
もしくは、ちょうどその時期に花火大会があれば、まずは遠くから見て、だんだん近づいてみるのも有効です。
好奇心旺盛の子犬の頃に花火を経験しておくと「花火=怖くない」と学習できることが多いそうです。

・花火の音が聞こえたらご褒美をあげる

この方法は食べる事に執着心がある犬に効果的です。
花火の音が聞こえたら抱きしめて、愛犬が落ち着いたら好物のオヤツを与えます。
そうする事により、花火の音が聞こえたら「オヤツが貰えるんだ!」と理解させます。
しかしもうすでに花火恐怖症だった場合は難しいでしょう。

・遠くから見る

どうしても愛犬と花火が見たいけれど、愛犬に辛い思いをさせたくない方におすすめです。
愛犬がパニックにならないくらい遠目まで離れてあげましょう。
人の混雑もさけられるので、犬にとっては最も良い方法です。

・精神安定剤を服用させる

家の近くで花火が打ちあがり、毎年パニックになってしまう…といった場合は、動物病院で事前に精神安定剤を処方してもらいましょう。
日本だとあまり馴染みがないですが、欧米では花火の前に犬を薬で落ち着かせるのは一般的だそうです。

というのもアメリカの独立記念日の花火に犬がパニックを起こし、5日間で2088匹の犬が家から脱走し、迷子になるという事件が過去に起こりました。
そう考えると日本の犬はまだ花火の騒音に慣れているのかもしれませんね。

3.他にも花火大会にはこんなトラブルが考えられる

(1)人込みでの逃走

花火の大きな音に怖がるあまり、パニック状態になってしまう犬もいます。
恐怖のあまりリードを引きちぎったり、首輪を何が何でも外して逃走してしまう可能性もゼロではありません。

パニックに陥ってしまった犬の足の速さは一緒に遊んでいる時の速度とは比べ物にならないくらい早いものです。
無我夢中で走った先は犬自身もわからないところだったりして、帰り道がわからず迷子になってしまうかもしれません。

花火大会などの人が多く集まるイベントでは、愛犬が迷子になる可能性があることを頭に入れておく必要があります。
また、万が一迷子になってしまったときのために、普段から迷子札をつけておく、イベントの本部や保健所の連絡先を調べておく等の対策をしておきましょう。

こちらの記事も併せてご覧ください
愛犬が迷子!すぐにやるべきこと3つ

(2)誤飲・誤食

犬にとって外で見る屋台から出るごみは、普段見ることができない新鮮なものかもしれません。
犬は食べ物を丸飲みするように食べる習性があるので、万が一ごみを飲み込んでしまった場合、食道でつまり呼吸困難になってしまったりすることもあります。
あんずアメやから揚げなどを勢いよく食べてしまい、串や爪楊枝が食道につまってしまうかもしれません。
犬が誤飲・誤食してしまった場合はすぐに動物病院へ連れて行ってあげましょう。

近くの今やっている動物病院を探すにはペットライフが便利です。

(3)他人とのトラブル

どんなに普段いい子でも、パニックを起こしてしまった犬は、普段とは違う行動をとることもあります。
例えば、撫でようとしてきた子供に噛みついてしまったり、他の人に飛びついて浴衣を汚してしまい、トラブルになるかもしれません。
小型犬であれば、人込みに逃走し、誤って踏まれてしまい、最悪の場合死んでしまうかもしれません。
飼い主さんは犬の安全を考えるのも責任です。
そういった最悪の事態も考慮して、何らかの対策をし連れて行ってあげましょう。

まとめ

いかがでしたか。
犬が花火を怖がる理由と、対策、考えられる危険について解説しました。
楽しく夏の思い出をつくるためにはどのような場所に愛犬を連れて行くのが望ましいのかを考えてみましょう。
犬にとって最も重要なことは、どこに行くかよりも、『大好きな飼い主さんと』お出かけをすることです。
それを踏まえたうえで愛犬と素敵な夏をお過ごしください。