適切な犬のしつけは飼い主の義務。愛犬に問題行動をさせない秘訣

1.困った!自分の犬が問題行動を多発

世の中の犬には、とってもお利口さんで多くの人達に好かれる子もいれば、飼い主さんや周囲の人々を困らせてしまう子もいます。

よくある犬の問題行動のひとつが『噛みグセ』です。

人から撫でられたり、近付いてきた人に対して手や足などに噛み付くことを常習的に繰り返してしまっている状況のことを指しますが、噛みグセが発症する原因としては様々なものがあります。

ひとつは犬が成長の過程で歯が生え変わる時期になると、口の中がムズムズして不快感を覚えるようになり、それを紛らわす為に何かを噛みたいという生理的な欲求から噛みグセの症状が生じることがあります。

その他には撫でようとしてくれた人に対してじゃれ合いのつもりで噛み付くような遊びの延長線上にある噛みグセや、仕事の為に家の敷地に入ってきた郵便局員や配送業者の方に対して、自分の縄張りへの侵入者として噛み付いたりする警戒心や恐怖心からくる噛みグセなども存在し、個々の犬によって噛みグセが発症した原因が異なるので非常に厄介です。

こうした習慣化してしまった噛みグセをやめさせるのはなかなか難しく、愛犬に対して根気強く愛情を持って接することが必要になってきます。

噛みグセ以外の犬の問題行動としては、
『無闇やたらと吠える』
『家のクッションや洋服、ぬいぐるみなどを手当たり次第に噛んで物を壊してしまう』
『ところ構わず排泄行為をしてしまう』
『生活に支障をきたすほど飼い主につきまとう』
などなど挙げればキリがないほど色んなものがありますが、このような人の社会の中で共に暮らしていくには問題となる行動を頻繁に起こすような犬ですと、周囲の人々から愛情を受けることが難しくなり、犬にとっても人間側にとっても不幸な事態を招いてしまいます。

こうした状況を回避・改善していく為には、愛犬の問題行動の中に潜んでいる原因に目を向ける必要が出てきます。

2.自分の犬に社会性が身についていない原因は

我々人間は問題行動を起こす犬を見ると、『乱暴な性格の犬だ』『困った性格の子だな』と犬の性格や気質などに原因を求めがちです。

しかし飼い犬の問題行動は『愛犬の心の叫び』から起きていることも非常によくあります。

愛犬の問題行動を改善していくには、飼い犬が発しているサインに飼い主が気付き、生活環境を見直していくことがとても重要です。

逃げる、隠れる、吠える、破壊、攻撃、唸るなどの行動をとる犬は、人間との共同生活に対する準備が充分でなかったり、過去の恐怖体験からくるもの、分離不安と呼ばれる飼い主と離れたことによる極度のストレスによるものなどが原因として考えられ、問題行動の根っこには不安や恐怖という感情と、その感情を生じさせている環境があります。

人と犬は古くから親しい友人として共に生きてきた歴史がありますが、当たり前のことながら人の言葉のすべては犬には分かりませんし、犬の言葉も人には分かりません。

そうした種族間の言葉の壁が愛犬の問題行動の要因になっているのであれば、『問題のある犬』として冷たく接するのではなく、飼い主さんがもっと愛犬に心を近付けて何を訴えかけているのかを冷静に考えて、発しているメッセージを汲み取ってあげることが飼い主さんの務めだとも言えるでしょう。

そして愛犬からのメッセージを汲み取ったら頭ごなしに叱りつけるのではなく、環境を変えたりする工夫をしてあげることが大切になってきます。

問題行動を直す事は、可愛い愛犬の為でもあり、飼い主さんとその家族の為にもなります。

この世に誕生した瞬間から問題行動を起こす犬はいません。
恐らく何か原因がある筈です。

間違っても飼い犬の問題行動を犬のせいにするようなことはせず、飼い主さんが愛犬に対する接し方、飼育方法などを隅々まで検討し直して、愛犬としっかり向き合っていくことが問題の解決に繋がるでしょう。