愛犬のストレス発散?!犬のツボを知ってマッサージしてあげよう

 1.愛犬を気持ちよくさせるツボって?


東洋医学では、人間や動物の体に経絡とツボという部分があると考えています。経絡は生命エネルギーである気が流れるところ。ツボはその経絡上にある点で、特にマッサージをしたり、鍼を打ったり、お灸をしたりすると、関連した部位が活性化し、元気になります。ツボを経穴とも呼びます。

経絡の存在はまだ医学界の認めるところとはなっていませんが、ツボに関してはWHO(世界保健機関)も受け入れています。実際にツボを刺激することによって、かなりの健康効果が得られるためであると思われます。

人間のツボはこうして広く認知されることになりましたが、動物にもツボは存在します。犬にももちろんあります。犬の場合でも、ツボをマッサージしてやると、非常に喜びます。体も心も爽快になって、飼い主との気持ちの交流も深まります。

また、最近は動物病院の中にも鍼灸治療を取り入れているところもあります。犬の健康増進のためにも病気の治療のためにも、そのような動物病院を探して通い続ければ、きっと犬のためになります。


よくよく考えてみると、犬は自分で自分のツボを押したり、マッサージしたりすることができません。せいぜい届く範囲を舌でなめるか、足でひっかくだけです。それも少しは効果がありますが、直接人間が触れてほぐしてやれば、そのほうがよっぽど気持ちがいいはずです。

ですから、かわいい愛犬のためにも、ツボについての知識を仕入れ、日ごろからなでたりマッサージしてやれば、元気になってより飼い主になつくようになります。

 

2.犬を落ち着かせるツボはどこ?


普段から落ち着きのない犬がいます。飼い主としてはあれやこれやの努力をしても、なかなか効果が出ずに困ってしまう場合があります。そんなときにツボを押したり、マッサージしたりすれば、言うことを聞いてくれるのではないかと期待したくなります。

もちろん、それだけですべての問題行動が治るというわけにはいきませんが、ある程度の効き目があることは確かです。そんなツボをいくつか見てみましょう。

まずは、液門(えきもん)のマッサージです。液門は前足の小指と薬指の付け根の中間に位置するツボです。イライラしたり、そわそわしたり、不安がっていたりする犬には優しく押してあげましょう。あまり強くやりすぎると、嫌がられてしまい、二度とマッサージを受け付けなくなることもあることから、慎重に行わなければなりません。

神門(しんもん)も重要なツボです。神門の見つけ方は、前足の親指側の筋に沿って、少し上がったところにくぼんだ場所があります。そこが神門です。ここはストレスを解消させるのに有効で、イライラや不安があっても、心が穏やかになります。


攅竹(さんちく)は、眉毛の内側のへこんだところです。ここも上記のツボと似たような効き目があります。犬をおとなしく従わせるのにはぴったりのツボです。

丹田(丹田)という有名な場所があります。ここは正式にはツボではないのですが、興奮して気が頭に集まっている場合には、ここに降ろしてやることによって、心が冷静さを取り戻します。指の腹で丸く軽く押してあげるといいでしょう。

頭にも落ち着かせるツボがあります。犬は人間よりも頭の重量が少ないせいか、頭部のツボは少なめです。それでも効果のあるツボを押したり、マッサージしたりすれば、精神状態が安定化し、従順になります。

頭の中で特に効果があるのが頭百会(あたまひゃくえ)です。人間でも万病に効くとされるツボで、自律神経の働きを調整させる作用があることがわかっています。犬にも同様な効き目を期待できます。落ち着かない犬にもかなり有効です。ここは普段でも犬をなでるときに触れるツボなので、実際にその効果を実感しやすいところでもあります。誰しも経験があることでしょう。

正確な頭百会の場所は、頭のてっぺんで、耳と耳の中間と頭蓋骨の中間が交わるところになります。

四神聡(ししんそう)というツボも効果的です。名称が示す通り4か所あります。百会の前後左右です。落ち着かない犬がここをマッサージすることによって、静かになります。百会と同じように自然と触れる場所ですが、軽く引っ張るようにもむと、犬も気分がよくなり、頭の働きもすっきりします。

百会と同じような効果があるツボに風府(ふうふ)があります。場所は後頭部中央部の一番下のくぼんだ所です。

 

3.知ってた?実は、そこにあるのはすごいツボ!

続いて、精神だけではなく、体の病気や異常に効くツボを紹介します。ただ、ツボ療法はすべての疾患に完璧に効くというわけではないので、症状がひどい場合は必ず動物病院へ行って、診察を受けましょう。

では、体の部位ごとにどのような効果があるツボなのか見ていきましょう。もちろん、ツボは相当な数があるので、限られた部分だけですが、参考にしてください。

まず、首と背中の連結部に大椎(だいつい)というツボがあります。ここは、風邪、ぜんそく、高熱などに効果があります。

首の筋の外側にあるツボは風池(ふうち)です。くぼんだところです。首や肩の緊張やコリをほぐします、風邪の引き初めには、この部分が凝りやすくなります。

頭のツボのところでは指摘しなかったものに、天柱(てんちゅう)があります。風府の下の両側に位置します。ここは鼻づまりや風邪に効きます。

犬を落ち着かせるツボとして取り上げた攅竹は、精神に対する作用だけではなく、眼の病気にも有効です。瞼の痙攣や目の腫れをはじめ、眼の病気ならここをマッサージすると効きます。

そのほか目の周りには眼病全般に効果があるツボがいろいろありますが、ここはちょっとマッサージしにくい場所です。犬も嫌がることが考えられます。専門家に施術をしてもらった方がいい場合もあります。

背骨の両側にあるツボは内臓に直結しています。それぞれ心兪(しんゆ)、肝兪(かんゆ)、胃兪(いゆ)、胆兪(たんゆ)などと内臓の名前が付けられています。内臓疾患には効果が高いツボです。動物病院でもこれらのツボにハリを刺すことがよくあります。それだけ病気の治療に適した場所なのです。家庭でマッサージする場合に、ひとつひとつのツボを押してもいいですが、全体的に上から下へなでてやるのも悪くありません。特に意識しなくてもだれでもやっていることでしょうが、これがツボへの刺激になり、健康アップにつながるのです。

背骨の上にもさまざまなツボがあります。代表的なものを挙げると、百会(百会)があります。頭百会というのはすでに書きましたが、百会のほうは腰の一番高いところにあります。ここは、生殖器の病気、腰の痛み、半身不随、癲癇などに有効なツボとなっています。

陽関(ようかん)のツボは、百会のやや上側、第四腰椎棘突起のすこし下に位置します。百会と似たような効果がありますが、大腸の異常にもいいツボです。

もう少し上に行くと、身柱(しんちゅう)というツボがあります。第三胸椎棘突起のやや下側です。ここはせきや喘息、背筋痛などに効きます。

足のツボも確認してみましょう。

神門についてはすでに述べましたが、ひきつけ、心臓病、不眠症などほかの効果も期待できる場所です。

曲池(きょくち)は、ひざの関節の外側で、少し足首に近いへこんだところです。前肢麻痺、神経痛、できものなどに効きます。

前足は人間でいえば手にあたります。人間の手には、心臓や肺、腸のツボが存在しますが、犬にも治療を施せば、同じような効果があります。

後ろ足にもツボがたくさんあります。下半身麻痺のほか、内臓疾患にも効き目があるツボがそろっています。

犬のツボまとめ

犬のツボマッサージは健康維持のための有効な手段です。コミューニケーションを図るという意味もあります。上手にやってあげて、今まで以上に元気になってもらい、犬との友好も深めましょう。