犬にも必要な栄養素=カルシウム。愛犬に必要な量は足りている?どんな食品がいいの?

1.犬に必須なカルシウムについて


犬は人間よりも寿命が短いため人間の数倍の速度で成長します。成長期は骨の成長に伴いカルシウムの要求量も増え、その量は実に人間の14倍も必要なのです。

犬の体に含まれるカルシウムの量は体重1キログラムあたり1015グラムだと言われています。カルシウムは骨や歯の形成や健康維持だけでなく、心臓の鼓動を保ち、筋肉の収縮をスムーズにします。他にも、血液を固めて出血を防いだり、精神安定、ホルモンや胃液の分泌促進など重要な機能があります。子犬の場合には母犬の母乳からカルシウムを摂取できます。



しかし、子犬の時期に十分なカルシウムを摂取していないと成犬になってから骨が弱く育って骨折しやすくなったり、正常に歩行ができなくなるといった状態になる恐れがあります。体内に入ったカルシウムは小腸で吸収され、血液に入った後、ホルモンやビタミンDなどの作用で骨に沈着していきますが、カルシウムのその98%が骨に蓄積されていきます。

血液中にもカルシウムは含まれているので、骨と血液の間を行ったり来たりしています。血液中のカルシウムが欠如すると血液中のカルシウム濃度を正常値に保とうとするため、骨のカルシウムを血液中に放出します。これが骨をもろくし骨折を引き起こす原因となるのです。さらにカルシウムの欠如は低カルシウム血症を引き起こし、白内障などの危険な症状を伴います。

しかし、注意が必要なのはカルシウムは多く摂取すればよいというものではないということです。カルシウムは吸収されると腎臓で排出されます。つまり、カルシウムの過剰摂取は、腎臓に大きな負担をかけてしまうということです。これは結石の原因になったり、発育障害、甲状腺機能の低下、骨の形成異常などを引き起こすリスクも伴い、非常に危険です。米国飼料検査官協会が公表している基準値は、最低必要量が05%、最大値は16%としています。

また、出産後の犬は子犬に母乳を与える際に体内のカルシウムも与えており、母犬の体内カルシウムが不足してしまうことがあるので十分気を付けましょう。

 

2.犬に有効なカルシウムのあげ方


犬も人間のように日光に当たることでカルシウムの吸収をよくできます。ところが犬はカルシウムを摂取する際、リンという栄養素も必要となってきます。リンは筋肉や骨をつくる原料となり、カルシウムの吸収作用に関わる栄養素です。リンは肉類に多く含まれていますが、これもカルシウム同様、多く摂取すればよいというものではありません。リンとカルシウムはバランスよく摂取することが大切です。一般的にはリンが1に対してカルシウムは1214と言われています。


カルシウムとリンをバランスよく摂るには、栄養バランスを考えて作られているプレミアムフードを与えることがよいされています。プレミアムフードは子犬用・成犬用・老犬用など成長段階による分類がされています。子犬用は成犬用よりも若干カルシウムを多く含みます。そのため子犬用のフードと併用してカルシウムのサプリメントを与えることはカルシウムの過剰摂取につながるので非常に危険です。プレミアムフードを与えていれば特別追加でサプリメントを与える必要はありません。おやつなどの間食でも過剰摂取になる恐れもあるのでプレミアムフードに含まれるカルシウム量を意識しておくことも大切です。

最近は愛犬に手作り食を与えている飼い主も多いです。しかし、どうしてもカルシウム不足になってしまいがちなので、サプリメントなどで積極的にカルシウムを摂取させることも必要です。

最後に

犬の成長期においてカルシウムの摂取はとても大切です。カルシウムに対する正しい知識と栄養素を十分に満たしたプレミアムフードを与え愛犬の健康を守ることも飼い主の役割です。