愛犬のマルチーズが足をひきずる・びっこを引く!考えられるケガや病気は?

愛犬のマルチーズが足を引きずっていたり、びっこを引いていた!
足が痺れているだけなのか、ケガをしているのか、何かの病気のサインなのか心配ですよね。
今回はどんな可能性が考えられるのかを解説していきます。

1.足を引きずる・びっこを引く時に考えられること

お散歩

愛犬が足をひきずっていたり、びっこを引いていた場合、大きく分けて4つの原因が考えられます。
  • ケガをして痛みを感じている
  • 病気が潜んでいる
  • 同じ姿勢による一時的なしびれ
  • 仮病
ひとつずつ見ていきましょう。

2.ケガをして痛みを感じている

肉球

(1)肉球や足の裏が傷ついている

雨の日の散歩だと肉球が柔らかくなり、小石やアスファルトの破片でケガをすることがあります。
晴れている日も、指の間に泥やじゃりが挟まり、それが原因で炎症をおこすことも。
また、爪が伸びすぎて皮膚にくいこみ出血を起こしてしまうケースもあります。
びっこを引いていた方の足の裏に何かケガがないか、指の間までチェックしてあげましょう。
そして出血や炎症がみられたら、すぐに水で洗い、消毒して清潔な状態を保ちます。

(2)捻挫や骨折で痛みを感じている

マルチーズの様な小型犬ならば、ソファーからとびおりただけで骨折してしまうことがあります。
その他にも、他のワンちゃんとのケンカや衝突、過度な運動でも捻挫や骨折がおきてしまう可能性があります。

骨折や捻挫の場合は、負傷した骨の周りが腫れるという目に見える症状と、熱や痛みによるびっこ症状が現れます。
打撲した場合は、痛い足をかばうようびっこを引くので、できるだけ動かさないように安静にできる状況を作ります。
大きめのタオルを引き、しばらくたっても痛がるようだったら骨折の可能性もありますので、動物病院へ連れていく事をおすすめします。


3.病気がひそんでいる

マルチーズ

ケガなどの外傷の他に、病気のサインとして、びっこを引く、足をひきずる、ケンケンしながら歩くという症状がみられることもあります。

(1)膝蓋骨脱臼

脱臼の図
マルチーズが後ろ足のどちらかをびっこ引いている場合、膝蓋骨脱臼の可能性が高いです。
膝蓋骨とは人間でいる膝のお皿の部分。
普段、膝蓋骨はももの骨である大腿骨にある溝にはまっていて、そのおかげでなめらかに関節を動かすことができます。
これが何らかの原因で溝からはずれてしまうことで歩きずらくなる病気です。
軽度ならば薬の服用と絶対安静で元の生活に戻してあげることができますが、重症化すると手術をしても後遺症がのこってしまうこともあります。

膝蓋骨脱臼について詳しくはこちらをご覧ください
歩けなくなることも…ヨークシャーテリアがかかりやすい『膝蓋骨脱臼』とは?

(2)レッグペルテス症

レッグペルテス
1歳以下の若いワンちゃんにかかりやすい病気です。
骨盤と太ももの骨をくっつけている部分に、血液がいかなくなってしまい、壊死してしまうことで、痛みや歩きづらさが出てきます。

放置するとどんどん悪化する進行性の病気です。
早い段階での手術と適切なリハビリをすることで元の生活に戻してあげることができます。

詳しくはこちををご覧ください
発症してしまったら手術は確定!?小型犬は要注意のレッグペルテス病とは。

(3)椎間板ヘルニア

ヘルニアとは
人間でもよく聞く椎間板ヘルニア。
実はワンちゃんにも身近な病気なのです。
椎間板ヘルニアとは、背骨の腰部の椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨(椎間板)が変性し、組織の一部が飛びだすことをいいます。
 このとき、飛びだした椎間板の一部が付近にある神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれなどの症状を起こします。

早期発見であれば手術をせずに、絶対安静と薬の服用で治療することができると言われています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください
愛犬を抱っこしたら痛がった。もしかしたら椎間板ヘルニアかも!?

(4)骨肉腫

骨のガン
出典:http://www.shofujuika.com/c_15/

もっとも恐ろしいのが骨肉腫です。
ひとことで言うと骨にできる悪性の腫瘍、ガンです。
他の臓器への転移が早く、死亡率の高い腫瘍として知られています。

腫瘍はに太ももの骨やすねの骨にできやすく、激しい痛みを伴うことが多いため、足の腫れやびっこを引くなどの症状がみられます。
進行が進んでしまうと激しい痛みをともない安楽死を選択することもあります。
悲しい事態にならないためにも、早期発見と早期治療がカギとなります。

(5)股関節形成不全

股関節不全
股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)は、犬の遺伝性疾患の中でも一般的な疾患です。
大型犬に多い疾患ですがマルチーズのような小型犬がなることもあります。
股関節は、骨盤側の寛骨と、それにはまり込む球状の大腿骨頭からなっています。
先天的に寛骨臼のくぼみが浅かったり、骨頭と寛骨臼の間の靭帯が緩かったりすると、骨同士がぶつかって炎症が起こり、痛みを感じるようになります。


軽度であれば薬の服用と、絶対安静で治療が可能ですが、関節炎がひどくなると外科手術が必要になってしまうこともあります。

(6)関節リウマチ

マルチーズは関節リウマチにかかりやすいので注意が必要です。
関節リウマチとは、同時に複数の関節に炎症を起こしてしまい、進行すると関節が脱臼してしまう病気です。
初期は足を引きずったりと、歩き方がぎこちなくなる程度ですが、進行すると歩行困難になったり、関節が脱臼した状態で歩くようになります。
愛犬の歩き方がいつもと違う時はもちろん、初期は発熱のみが症状となることもあります。
関節リウマチは放置しておくと悪化する一方なので、なるべく早く治療させてあげましょう。

4.同じ姿勢による一時的なしびれ

座るマルチーズ
犬も人間と同じように、同じ姿勢でずっといると、足がしびれているということがあるようです。
愛犬がびっこを引いていた原因がこれだったら、もっとも安心しますね。
しかし素人目で判断するのは禁物です。
「寝起きだったし、ただの痺れかな」と放置して何かの病気が進行してしまう可能性もあります。
こういうケースもあるくらいに知っておいて、愛犬の健康には最悪の場合を想定し、動物病院につれていくことをおすすめします。

5.仮病



あまり頻繁にあることではありませんが、仮病ということもまれにあるようです。
ただ犬は悪意がありませんので、どこかで「足をひきずると、優しくしてもえらえる。関心を集められる」と学習し繰り返すようになるのでしょう。

つまり愛犬が足を引きずっていて、それが痺れなどの一時的なものであっても、飼い主さんが大騒ぎしたりおやつをあげてしまうと、愛犬はそれを意図的に繰り返すようになってしまう可能性があるのです。

愛犬の様子がおかしい時は、必要異常に騒がすに冷静に観察しましょう。

6.動物病院で伝えること

健康診断

先述したように、一時的なしびれや仮病などの大したことの原因かもしれませんが、決めつけで病気のサインを見逃すようなことがあってはいけません。

愛犬をよく観察して、下記のことを獣医師さんに伝えましょう。
  1. 4本足で歩けているか。
  2. 足を上げている場合は、いつもなのか、たまに上げているだけなのか。
  3. 足を上げているのは止まった時だけで、歩き出したら4本足で歩けるのか。
  4. 4本足で歩いていても、足を引きずったり、足が震えていたりしていないか。

さいごに

いかがでしたか。
足を引きずる、びっこを引くという動作から様々なことが考えられますね。
犬は本能的に痛みやケガを隠そうとします。
愛犬の元気な姿に騙されずに、少しのサインも見逃さないことが大切です。
万が一のことを考え、愛犬の歩き方に異変が見られたら動物病院に連れて行ってあげましょう。

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