バナナは犬にとっても健康にいい!マルチーズとバナナ

犬にとってバナナを食べることのメリット


人間にとってバナナは健康に良い食品ですが、犬にも有益な健康食品です。

まず、バナナは低エネルギーで、体のあらゆる部分を形成するタンパク質が多く含まれた食品です。すぐに体に吸収されてエネルギーになるブドウ糖に加えて、果糖、ショ糖、デンプンなど、体に吸収される速度が異なる、多くの種類の糖が含まれているので、エネルギーが非常に長く継続します。

更に、バナナは、毒性が強く、増えすぎると体に害になる活性酸素を取り除く、緑茶、赤ワインなどに含まれるポリフェノールの含有量が多いことで知られています。加えて、ポリフェノールは、血中のコレステロールを抑制する効果があり、高血圧対策としても期待できます。抗アレルギー作用もあり、健康に大きく貢献する食品と言えるでしょう。

また、バナナには、帝京大学薬学部薬師博士の、山崎正俊教授の研究により、細胞免疫の中核を担うマクロファージが分泌する、TNF(腫瘍壊死因子)という物質を増やす作用があることが分りました。TNFが活性化すると、免疫力が高まると言われています。免疫力増強の効果は強く、がんの治療に使われている免疫増強剤(OK432)よりも高い効果を発揮するという結果が得られたそうです。

 

バナナには食物繊維が多く含まれているので、便秘の改善にも役立ちます。水溶性食物繊維のペクチンと、不溶性食物繊維のセルロースの2種類を含んでおり、ペクチンは便に水分を含ませて柔らかくすることで、またセルロースは便の量を増やし、食事をしてから排泄するまでの時間を短くすることで、便通を改善します。

ペクチンは、便通改善効果以外にも、大腸がんを予防する効果があります。ペクチンは腸内の食べ物に含まれるコレステロールを体外に排出すると同時に、胆汁酸も同様に排出します。胆汁酸は、腸内へ分泌された後、吸収されて、もともと生成された場所である肝臓に戻されますが、ペクチンが胆汁酸を体外に排出するため、肝臓が新たに胆汁酸を生成する必要があります。このとき、肝臓は、悪玉コレステロールを使って胆汁酸を作るので、ペクチンが増えると結果的に悪玉コレステロールが減ることになり、大腸がんを予防できるのです。

バナナ(100g)に含まれる栄養価の詳細は、以下の通りです。

・エネルギー 86kcal ・水分 754g ・タンパク質 11g ・脂質 02g 

・炭水化物 225g ・カリウム 6mg ・マグネシウム 32mg ・リン 27mg

・鉄 03mg ・亜鉛 02mg ・銅 009mg ・マンガン 026mg

・カロテン 56μg ・ビタミンB1 005mg ・ビタミンB2 004mg

・ビタミンB6 038mg ・ビタミンC 16mg ・ビタミンE 05mg ・葉酸 26μg

・パントテン酸 044mg ・水溶性食物繊維 01g ・不溶性食物繊維 11g

なお、86kcalはおよそご飯12杯分に相当しますので、いかに低エネルギーで沢山の栄養素を吸収するかが分かります。 

・マルチーズにバナナを与えるときの注意点

マルチーズはデリケートな小型犬ですから、バナナを与える時には注意が必要です。

バナナには食物繊維が多く含まれているので、便通が良くなる半面、便が柔らかくなります。人間がバナナを12本食べるだけでも十分なのを考慮すると、人間の体重の120程度のマルチーズにはバナナ1本は多すぎるので、適度な量に調節することが非常に重要になります。また、バナナにはお腹を冷やす効果があるので、与える前に少し温めると良いでしょう。

バナナにはアレルギー物質も含まれています。犬にも人間と同じようにアレルギーを持つものがいますが、小型のマルチーズの場合、命に関わる事態に発展しかねないので、十分注意しましょう。
体重5㎏の子で20g程度が適量です。与える場合は、皮をむき、表面の筋もしっかりと取ってあげてください。