わんちゃんへのサプリメントの与え方に関する注意点!使用は慎重に!

1.犬用サプリメント


サプリメントといえば、もともとアメリカから世界に広がり始めた栄養補助食品、いわゆる「健康食品」です。不足しがちな栄養分や、症状を和らげたりゆるやかな薬効成分が期待できるとして、現在日本でも広く使用されています。

そして、人間用と同じく犬用サプリメントも大きく注目を集めています。サプリメントの需要が高まった理由として、こちらも人間と同じく医療技術の発達や知識の共有によって犬たちの寿命が延びていること、そして「家族の一員」としてカウントされる犬の社会的地位向上も十分関係していると言って良いでしょう。こういった製品の需要が高まっているということは、大切なパートナーとできるだけ長く一緒にいられるよう、愛犬の健康にも気遣ってあげたい、という声が高まった結果と言えます。

犬用サプリメントの主な役割としては、肥満防止・ダイエットなど健康のためや、負担を抱えている内臓や身体の一部への負荷を和らげるために、不足しがちな栄養素を補うもので、役割も人間と同じ。注意すべき点は薬品ではなく、あくまで健康を管理する上で不足しがちな栄養を補助する食品ということです。 

2.サプリメントには薬品のような規制ルールはない

 

犬用サプリメントを購入する際に注意したいのは、「薬品のような規制ルールがない」ということ。薬品であれば、農水省の監視下のもと、実験に基づいた報告書を提出して、厳しい審査をパスしなければなりません。また、6ヶ月にわたって行う副作用に関しての調査結果も報告しなければなりません。しかし、あくまで健康「食品」に分類されるため、薬品のような厳しいルールはなく、本当に効果があるのか、副作用がないのか、という点においては不明です。

また、ペットフードにも同様のことが言えます。ペットフード安全法に定められているとおり、ドッグフード・キャットフードなどのペットフードには、商品の名称・賞味期限・原材料名・原産国名・事業者名(メーカー)の表記・表示が義務づけられています。しかし、含まれている栄養成分に関する表示は義務づけられていません。ちなみに、給仕する分量・方法なども義務づけられていないのです。

よくインターネット通販のレビュー欄や口コミサイトなどでその効果を見ることができますが、あくまでそれは個人の判断によるもの。学術的な根拠があるわけではないので、購入する前にきちんと吟味する必要があります。

 

3.サプリメント全てが悪いわけじゃない

 

では、世の中で販売されているサプリメントが全て役に立つかどうか分からない、あやふやなものなのか、というとそうではありません。サプリメントを販売するメーカー自ら実験を行い、その効果を検証している製品もあり、そういった信頼できる製品は動物病院・獣医師など専門機関でも処方されています。もちろん、日々研究がなされている動物の医療界でもサプリメントは例外ではなく、市販の信頼できる製品の検証を行った上で、正しい知識で処方されていることがあるため、その信頼度は高いことが窺えます。もちろん、獣医師による処方なので正しい処方の仕方、適切な分量、そして万が一拒絶反応や副作用が出た時の対処法などもアドバイスしてくれるため、個人で通販で勝手に購入して独断で愛犬に与えるよりもよっぽど安心できるでしょう。もし愛犬の健康が気になるのでしたら、いきなりサプリメントに目を向けるのではなく、かかりつけの動物病院に相談する、がベスト。

 

4.どれもこれも与えればいいわけではない

 

「シニア犬の健康のために」、「肥満解消に最適」といった宣伝文句で、愛犬を思う私たちの心を誘惑してくるサプリメント。もちろん、信頼できる製品を使えば何も問題ありませんが、分量を多めに与えたりなど使い方を誤れば副作用が生じたりなどトラブルが発生することだってあります。たとえば、人間で言えば葉酸サプリなどは、天然成分が配合されたものより、合成成分(石油由来のものではない)が配合されたものの方が良い、と厚生労働省が公表しているように、犬のサプリメントでも天然成分が配合されたものには注意が必要です。天然だから身体に良い、というイメージだけで与えると、中毒症状やアレルギー症を引き起こした、なんてケースも珍しくありません。

そもそも、ドッグフード自体にも不足しがちな健康成分が含まれており、そういった食品を与えている場合、そもそもサプリメントが必要でない場合だってあります。もちろん、普段服用している薬があるならば、それとの相性もあります。「犬の健康に良いから」「長生きさせたいから」といった目先の感情に踊らされず、まずは信頼できる動物病院・獣医師に相談した上で正しく処方してもらい、正しく安全にサプリメントを与えるようにしましょう。そうすれば、サプリメントが開発された本来の目的が最大限活かされることとなり、愛犬がより健やかになるはずです。正しい知識、正しい対処をもって、愛すべきパートナーの健康を守りましょう。