飼い主の行動が大切な愛犬の病気を招く可能性が!

 1.愛犬の病気を招く飼い主の行動って?

 

飼い主が愛犬に愛情をかけているつもりでもそれが本当に愛犬にいい影響を与えるとは限りません。もちろん、愛情がなければ犬もこちらに愛情をもって接してくれませんので、犬に限らず動物を飼育する上で愛情はとても大切なことです。
しかしながら、その愛情はあくまでも犬本位のものであって、人間である飼い主本位のものであっては一方通行になりがちです。
ひどい場合には犬に悪影響をもたらすことがありますし、病気を招くこともあります。人間の愛情表現と犬の愛情表現は異なることをしっかりと頭に入れて良好な関係を構築していきましょう。

 

愛犬に愛情をかけているつもりでも実際には犬はあまり良くない影響を与える行動を紹介していきます。犬を飼育している人はこうしたことに注意しながら愛情をかけてあげましょう。

たとえば、愛犬の体を清潔の状態にしてあげようとして洗いすぎる飼い主がいます。しかしながら、犬の体には人間と同じように皮脂があります。洗いすぎてこの皮脂を洗い落としてしまったり、常在菌を殺菌しすぎてしまうと、皮膚疾患になることがあります。特に、常在菌は犬の皮膚に大量に存在しています。過剰に洗うと菌のバランスが悪化してしまってより皮膚疾患を助長させてしまうことがあるのです。清潔な状態にするために定期的にお風呂に入ることからは大事です。脂漏症と呼ばれるマラセチア皮膚炎などの症状に効果的です。しかしながら、そうした皮膚炎を患っていない場合にはもありますが、特に皮膚に問題がなければ、毎日シャンプーをする必要はありません。1年に4回程度でいいと言う獣医もいるほどです。季節ごとに1回入れば十分なのです。

 

また、シャワーの後にブラシをかけすぎることもあまり良くないことです。愛犬の毛並みを美しい上体に保ちたいという飼い主の気持ちはわかりますが、過剰にブラッシングをすると皮膚を傷つけてしまうのです。犬も人間と同じように角質層があります。この角質層が皮膚を守っています。犬の角質層は人間に比べてわずかに3分の1程度しかありません。そのため、ブラッシングによって人間よりも傷つきやすいのです。もちろん、適度にブラッシングすることは毛だけでなく皮膚にも程よい刺激が与えられるので、血行が改善されて新陳代謝を促進させるという良い効果もあります。長い毛を持つ犬種の場合には、ロングヘアーの女性と同じように、こまめにブラッシングをする必要があります。しかしながら、だからといって頻繁にブラシを強くかけると皮膚が傷つくので注意しましょう。

 

特定の部位のみ洗ったり拭きすぎるのも問題です。たとえば、排便をした後にデリケートな部分を毎回拭きすぎると、その摩擦によって皮膚が荒れることがあります。汚れているときには少し軽く拭き取る程度で十分です。これで清潔さを保つことができます。肌にバリア機能というものがあります。これが拭き取りによって損なわれてしまうのです。こうして皮膚に雑菌が入ってかゆみが出て愛犬が困ることもあります。

 

女性の飼い主がよくやってしまうことに愛犬をよりかわいらしくするために、リボンをつけることが挙げられます。外出するときなどにリボンをつけてオシャレをすること自体は問題ないのですが、それを付けたままにするのは良くないです。それというのも、毛玉になりやすく、犬が引っ掻くことで皮膚が傷つくのです。つけるときに犬が嫌がるそぶりを見せた場合にはリボンをつけること自体控えた方がいいでしょう。それで犬にストレスが蓄積されてイライラしがちになります。

 

それから愛犬がかわいいからといって睡眠中に抱きしめたり、触ったりして起こしてはいけません。あまり知られていないことですが、犬の睡眠時間は人間よりもずっと長いです。平均睡眠時間はおよそ12時間です。1日の半分以上は寝る必要があるのです。もちろん、ぐっすりと寝ている時間よりも浅い眠りの方が大半を占めます。いわゆるノンレム睡眠というものです。ただし、ノンレム睡眠だからこそ飼い主のちょっとした行動ですぐに目を覚めてしまいます。実際に室内で犬を飼育している人は犬が小さい音でもすぐに反応して目覚める姿をよく見ていることでしょう。人間と同様に犬にとっても睡眠時間は貴重な時間です。寝ている姿は愛らしいですが、我慢して触らずにそっとしておいてあげましょう。

 

愛情深い飼い主によく見られることですが、かまいすぎることもときとして犬のストレスになることがあります。可愛いからといっていつも抱っこして連れて行ったり、頭をなでていると、犬はストレスをためます。実は犬は自分の上から頭を触られることを好きではありません。頬ずりすることも同様です。犬の親子同士でこのようなことはしません。したがって、こうした犬にとって不自然な行為はやりすぎないようにしましょう。適度であれば犬もある程度慣れていることなので問題ありません。ちなみに、犬はお腹を上にした状態にされると非常に不愉快な気持ちになります。これは服従するときの姿勢だからです。

 

2.愛犬の病気を招く、おやつ&ごはんを知っておこう

 おやつやごはんが愛犬の病気をもたらすことがあることも知っておきましょう。ドッグフードにも全く問題がないわけではありませんが、しばしば問題になるのは手作り料理です。愛情表現の1つとして犬に手作り料理を食べさせてあげたいという気持ちから作る飼い主がいますが、しばしばそれが健康を損ねてしまうことがあるのです。栄養素が十分に摂取できていないというよりも、むしろ栄養素を過剰に摂取しているケースが多いです。栄養不足よりも栄養過剰なのが昨今の問題です。その代表的な素材を紹介していきます。

 

ご飯やパンなどの炭水化物は少量であれば問題ないですが、これを人間のように主食扱いすると肥満になりやすくなります。それというのも、炭水化物は食べ過ぎると体内に消費しきれずに脂肪として蓄積されるからです。愛犬が健康を維持するためにも炭水化物の量はなるべく少なくしましょう。

 

また、肉類を与えすぎることも問題です。肉類にはたんぱく質が豊富に含まれていますし、肉食動物でもありますので、食材として利用しやすいです。しかしながら、肉類ばかり食べ過ぎると腎臓に負担をかけてしまうことがあります。なぜなら体内のたんぱく質を消化するときに発生する物質を解毒するときには常に腎臓が働くからです。たんぱく質をたくさん食べるとその分だけ腎臓が働くのです。肉をたくさん食べさせると腎臓に負担が大きいです。しかも、骨からカルシウムが出てしまいます。そのため、人間でいうところの骨粗しょう症になる可能性があります。カルシウムを補充するためにサプリメントを与えると、今度はホルモンバランスが乱れてしまって甲状腺機能の低下につながることがありますので注意です。

 

近年、食事にもおやつにも用いられることが多いものとして煮干しがありますが、これはマグネシウムが多く含まれています。犬はマグネシウムを過剰に摂取すると、尿石症になったり膀胱炎になることがあります。特に、膀胱炎については、煮干しに含有されているマグネシウムはストルバイト結石を体内につくって、尿道をふさぐというわけです。また、レバーは毛ヅヤを改善したり皮膚を傷つきにくくする作用を持っていますが、ビタミンAやビタミンDが豊富に含まれているため、毎日手作り料理の中に入れておくと肝機能障害を招くこともあります。ビタミンAやビタミンDは基本的に肝臓に蓄積されるからです。多く食べると蓄積量が多くなって機能低下につながるというわけです。1週間に1度くらい少量を与えるのがベストです。このように、犬を人間と同じように扱って食事を与えてるといろいろな問題が起こります。

 

犬が食べるのは料理だけではありません。おやつも食べます。喜んでくれる姿を見たいということで本来であれば不必要なおやつをついつい与えたくなります。ところが、このおやつにも問題が含まれています。

 


たとえば、ビスケットは数多くの種類が市販されていますし、自分でも容易に作ることが可能ですが、いずれにしても炭水化物が多いです。ご飯やパンなどと同じように、犬は過剰摂取すると肥満にすぐにつながります。炭水化物以外にも小麦粉もあまり良くありません。犬種によっては小麦粉はアレルギーを引き起こす場合もあるのです。また、ジャーキー類を与えるときも成分表をきちんと確認しましょう。ジャーキーは保存性を高めるために香料や添加物が配合されていることもありますので、できるだけそうしたものが入っていないジャーキーを選びましょう。それから、食事を残すからといってその分だけおやつを与えてしまうことは良くないことです。なぜなら無理やり食べさせようとするとストレスを抱えてしまうからです。ますます食べなくなるという悪循環になります。

 

おやつを与えるときには、時々タイミングも考慮しましょう。可愛いからいつでも与えてしまうとくれるのが当たり前だと犬は考えるようになります。しつけをするときにそのご褒美に与えるのがおすすめです。

まとめ

 

人間の愛情表現がそのまま犬の愛情につながるとは限りません。飼い主本位ではなく愛犬本位での愛情が大切だということです。しばしば飼い主の一方通行的な可愛がり方で犬にストレスや病気を招いてしまうことがあるのです。頭をなでるという行為1つとっても、それが過剰に行われると犬のストレスになります。これは過剰に抱っこされることも同様です。いずれも犬同士のスキンシップで行われないことです。犬にとって不自然な行為はストレスの原因になることがありますので、注意しましょう。愛情をかけるということは、犬についての理解を深めることでもあります。犬のことを知って上手く付き合って行きましょう。