トイプードルがかかりやす病気って?病気と症状を徹底解説

愛犬の様子がおかしくても、言葉によるコミュニケーションができないので戸惑ってしまいますよね。
最終的には獣医に問題を解決してもらうのですが、飼い主も各種病気の初期症状や解決法について頭に入れておきたいものです。
今回は、トイプードルの飼い主さんに向けて、”トイプードルがかかりやすい病気”を紹介します。

トイプードルがかかりやすい病気

走るトイプードル

犬は、様々な犬種や個体サイズがありそれぞれかかりやすい病気も異なります。
人間と同じように不規則な生活習慣をしているとどの犬種も生活習慣病の危険性は高まりますが、トイプードルだからこそかかりやすい病気が存在します。
トイプードルの特徴はその可愛らしい見た目、そして元気で活発な性格です。
多くの人から求められる犬種に近づけるために、どんどん繁殖を繰り返しており、その関係で遺伝性の病気になりやすくなっています。

  1. 膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
  2. レッグペルテス
  3. 白内障・緑内障・流涙症
  4. 低血糖症
  5. 気管虚脱
  6. てんかん
  7. クッシング症候群
上記のものをひとつずつ解説していきます。

1.膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

膝蓋骨脱臼

日常生活を送る上で最も注意してあげたい病気のひとつに膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)があります。
これは後ろ脚の関節が、何らかの原因でずれる、もしくは外れるという病気です。
中には生まれつき異常を持って生まれてくるトイプードルもいますが、たいていは後ろ脚を酷使するような運動をしていたり、家の中のフローリングで足をすべらせてしまったときに発症します。
一度なってしまうと、50%の確率で再発してしまう厄介な病気です。
場合によっては高額な手術をしなければないけなくなってしまいます。

ぎこちない歩き方をする、散歩を嫌がる、膝が腫れている、などの症状がみられるときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

対策

対処法は、仔犬のころから適度に運動をさせ、筋力をつくることと、ビタミンEなどのサプリメントをとることです。
また、室内の環境にも気を使ってあげましょう。
硬いコンクリートの方が危ないように思われがちですが、フローリングの床や階段で滑った時に膝蓋骨脱臼になったという例も少なくないのです。
滑り止め付きのラグを敷いたり、階段にはゲートを設置するなどしてしっかりと対策しておきましょう。

そして、肥満も関節に負担をかけるため、栄養管理にも気をくばってあげることが重要です。

肥満に関する記事はこちらをご参照ください。
トイプードルは何キロだったら肥満になるの?愛犬の肥満度チェック!

2.レッグペルテス



レッグペルテス、別名 大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)とは、股関節の骨が変形してしまう病気です。
発症すると後肢と臀部(おしりのあたり)の筋肉に萎縮がみられ、薄くなっていきます。
片脚のみで発症することが多く、両足での発症は15%ほどと言われています。
原因はよく分かっていないものの、遺伝的な要素が大きいとされているため、予防が難しい病気です。

「レッグペルテス」という聞きなれない横文字の病名に、診断を受ける飼い主さんは不安に思うでしょう。
たしかに進行性の病気なので放っておくとどんどん悪化し、後遺症が残ってしまうこともあります。
しかし早いうちに気づき手術をすれば、多くの場合はもとの生活に戻してあげることができます。
早期発見、早期治療がカギです。
対策

遺伝的な要因が大きいと言われているので、残念ながら予防法はありません。
しかし痛みをともなうので、発症してしまったら早期発見することが大切です。

3.流涙症

トイプードルの目元カット

涙が多く分泌してしまう病気です。
常に涙があふれて、目の周りの被毛が茶色~黒色に変色してしまいます。

結膜炎や腫瘍による涙道の圧迫でも涙が排出されづらくなり、流涙症を起こしてしまう場合もあります。
涙やけがひどいなと思ったら一度動物病院を受診してみましょう。

対策

まつげや目元の毛が伸びてしまい刺激になっている場合は、こまめにカットをすれば予防はできます。
体の構造上、まぶたが下を向いているケースは、人間の美容外科手術の様に目の形を変える手術もあります。

また、外的な刺激ではなく、鼻涙菅に何かが詰まって閉塞を起こしている場合は洗浄を行います。
麻酔下で柔らかい針を目から鼻涙菅に向かって差し込み、生理食塩水を注ぎ込んで洗浄を行います。
洗浄する穴が完全にふさがっているケースは、手術をもって治療します。

4.低血糖症

低血糖症
低血糖症とは血液中の糖分(グルコース)が不足する事によって、体内に栄養補給が不足してしまう状態の事です。
軽度なものだと、ぐったりする、運動をしなくなるといった症状がみられ、重症化すると下半身の麻痺や痙攣、失明などを引き起こすこともあります。

対策
犬の低血糖症は食事で摂取する糖の不足や、内臓の障害などで引き起こされる可能性があります。
食事で十分な糖を摂取させるのはもちろん、愛犬の健康に配慮し肝臓や膵臓の機能が低下しないような配慮をしてあげてください。

特に子犬は内臓の機能が未熟なため食事に頼る部分が大きくなります。
こまめに少量ずつの食事を与えて低血糖症のリスクを軽減してあげましょう。
また体が冷えるとエネルギー消費が増えて血糖値が低下する可能性があるので、寒い時期には暖房器具を使用して犬の生活環境の気温を上げてあげることも重要です。

5.気管虚脱

器官虚脱
「気管虚脱」は気管が押しつぶされ、正常な空気の流れが行われなくなる状態をいいます。
症状は、「カッ、カッ」「ガー、ガー、」という乾いた咳をして、呼吸困難をおこします。
呼吸が浅くなったことで、体温調整ができなくなり、命の危険にさらされる場合があります。
また、治療が遅れた場合、もし救命できたとしても、脳や肺に障害が残る可能性もあります。

夏場に発生しやすく一旦症状が落ち着いても再発しやすいため、1度症状が出た場合、継続して注意する必要がある病気です。

対策
気管虚脱の予防は複数あります。
ちょっとした知識と選択で防ぐことができるので、覚えておきましょう。

肥満にならないように体調管理をする。
散歩はしつけの時以外は首輪ではなく、ハーネスを使用する。
夏場の激しい運動は避ける。涼しい時間帯に散歩に行く。
高温多湿な状態だと咳が出やすいので、温度と湿度には気をつける。

6.てんかん

痙攣する犬
脳を構成する細胞(ニューロン)の活動異常が原因で、突然のけいれんやひっくり返って泡を吹くなどの発作を起こします。
挙動不審になる、口元をゴソゴソさせる、じっと一箇所を見つめるなどの前兆もあります。
症状は30秒~数分程度続き、発作が治まると元通りになることが多く、水分や食事の量が増える等の傾向にあります。

対策
脳の発作のため、これといった予防はありません。
発作を繰り返すたびに症状が重くなるケースが多いため、抗てんかん薬などで発作を抑えながら過ごすのが一般的です。
完治は難しいとされています。

7.クッシング症候群

抱っこされたトイプードル
クッシングとは副腎のことをいい、医師がよく病名としていう「クッシング」とは、クッシング症候群、正式名を副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)といいます。
腎臓の上にあり副腎の中に存在する、”副腎皮質ホルモン”が過剰に分泌されてしまう病気です。
副腎という内臓は、生命維持のためにとっても大切な役割をしている臓器なので、異常がでると、体調が日に日に悪化していきます。
症状としては、お腹がぷっくりふくれる。左右非対称に毛が抜けてしてしまう。
筋肉が収縮する。元気がなくなる。糖尿病や甲状腺の病気にかかりやすくなる。など、多岐にわたります。

対策
クッシング症候群は、原因が腫瘍や遺伝的なものになるので、残念ながら予防をすることが不可能です。
発症したら完治も難しく、症状によって治療は異なってくるので、獣医師との連携が必要となってきます。


まとめ

このように、トイプードルは目・関節・皮膚・脳など様々な病気の可能性があると分かりました。これだけを聞くとその事実に思わず目を覆いたくなってしまいますが、目を覆うよりしっかりと知識を頭に入れた方が愛犬の為になります。不本意ながら病気になってしまった時、飼い主の適切な行動が一つの命を救うのです。