発症してしまったら手術は確定!?小型犬は要注意のレッグペルテス病とは。

1歳以下の小型犬がかかりやすいと言われている『レッグペルテス
後ろ足の関節病気で、進行性のため放置すると歩けなくなってしまします。
愛犬の痛みを取り除き、元の生活にいちはやく戻して上げるためには、早期発見、早期治療がカギとなります。
愛犬の病気のサインや、治療について解説します。

1.レッグペルテス病(大腿骨頭壊死症)とは?





  • ワンちゃんの「骨盤」と「太ももの骨」を連結している部分への血液が行かなくなり、骨の先端が壊死してしまう病気。
  • 1歳以下、特に6~7ヶ月の若いワンちゃんが発症しやすい。
  • 症状が出てワンちゃんを病院に連れてくる頃は、病気が進行した状態のことが多く、ほとんどの場合、手術が必要となる。
  • 早期発見、早期治療と適切なリハビリをすれば、元の生活に戻ることができる可能性が高い。
レッグペルテス、別名 大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)とは、股関節の骨が変形してしまう病気です。
発症すると後肢と臀部(おしりのあたり)の筋肉に萎縮がみられ、薄くなっていきます。
片脚のみで発症することが多く、両足での発症は15%ほどと言われています。
原因はよく分かっていないものの、遺伝的な要素が大きいとされているため、予防が難しい病気です。

「レッグペルテス」という聞きなれない横文字の病名に、診断を受ける飼い主さんは不安に思うでしょう。
たしかに進行性の病気なので放っておくとどんどん悪化し、後遺症が残ってしまうこともあります。
しかし早いうちに気づき手術をすれば、多くの場合はもとの生活に戻してあげることができます。
早期発見、早期治療がカギです。

2.かかりやすい犬種



テリア系、トイプードル、ヨークシャテリア
ポメラニアン、ペキニーズプードル、ミニチュア・ピンシャー、
パグ、ダックス、シェルティー、コッカースパニエルなど

10キロ以下の小型犬によくみられるようです。
上記の犬種の
子犬を飼っている飼い主さんは特に注意が必要です。

3.こんな症状がでたらすぐに病院へ!


  • しきりに後ろ脚を舐める、咬む。
  • 散歩中の歩幅が狭くなった。
  • 足をかばって歩く。
  • 少しの段差で「キャン」と痛がる。
代表的な症状は、歩き方の違和感です。
ワンちゃんが痛みをともなう疾患のため、進行すると片脚を上げて歩くようになります。

また、家の中でも座っていることが多く「おとなしい性格だなぁ」と思っていたら、レッグペルテス症だったというケースもあります。

4.動物病院ではどうやって診断するの?


  • レントゲン検査が一般的。
  • 発生初期だとレントゲンでは判断できないこともある。
  • MRI検査は高額だが有効。
診断は、犬種や年齢、症状によって、レッグペルテス病の疑いがあればレントゲン検査をします。
しかし発生初期にはレントゲン検査での判断が難しい場合があります。
その際、MRI検査は5万円前後かかってしまいますが、早期発見のためには有効です。

レッグペルテス病が疑われるけれどMRIは費用的に難しい・・・という場合は、定期的に繰り返しレントゲン検査を実施する必要があります。


5.治療

(1)内科的療法


  • 投薬と安静による治療
  • 軽度だと内科的治療だけの場合もあるが、再発の可能性が高い。
症状がまだ軽い場合は、痛み止めの鎮痛剤や抗炎症剤の投薬治療を行います。
それと並行して、関節を保護するサプリメントを使ったり、運動制限や体重制限をしながら、安静にさせて様子を見ます。
しかし、レッグペルテスは、進行性の病気であるため、最終的には外科手術を行うことが多いようです。

(2)外科的療


  • 全身麻酔を伴う手術。
  • 壊死している大腿骨頭を取り除く。
  • 2~5日の入院をする。ワンちゃんの回復しだいで前後あり。
「大腿骨頭切除術」と呼ばれる手術を行ない、壊死している大腿骨頭を取り除きます。
骨を取り除くので、全く元の状態に戻す手術ではありません。
人口の骨を入れることはしないため、取り除いた骨の部分を筋肉だけで補い、歩行することになります。
そのため、術後の筋肉をつけるためのトレーニングが重要になってきます。
しかししっかりとトレーニングをすれば、回復率は100%に近く、ほぼ発症前と同様な日常生活を送る事ができると言われています。

6.術後のリハビリ


  • 術後は獣医師の指示にしたがって、自宅でできる簡単なリハビリをする。
  • 通常は2~3カ月かけて通常の歩行になる。症状によっては半年~1年かかる子もいる。
術後は、獣医師の指導で自宅でできる簡単なリハビリ指導を行います。
2週間くらいは患部を触らないようにエリザベスカラーをつけて、筋肉トレーニングやリハビリをすることが多いようです。
リハビリに必要な期間には個体差がありますが、早期発見・早期治療により、患肢の運動機能が早期に回復し、リハビリの負担も軽減される傾向があります。

7.費用



    • 手術をした場合、検査代こみで片足17~30万円前後。
    • 治療の内容しだいで費用も大きく異なってくる。
    • 遺伝性の疾患のため、会社によってはペット保険が適応されないこともある。

検査・手術の難易度・入院日数・リハビリの内容によって、費用には前後があるようです。
また同じ診察内容でも動物病院によって価格設定は異なってくるため、正確な金額についてはかかりつけの病院に問い合わせてみてください。
そしてペット保険に入っているから大丈夫!と思っていても、中には遺伝性のレッグペルテス病は不適応のところもあるので、よく確認しましょう。
どうしても金銭的に厳しい場合はペットローンを使うのも手段のひとつです。

まとめ



レッグペルテス病は原因が不明なので予防をすることが難しい病気です。
そのため、歩行異常などの後遺症を防ぐためには早期発見・早期治療がとても大切です。
動物はケガを隠そうとしますが、病気が発症すると生活の中に何かしらのサインを出します。
ワンちゃんの小さな異常に気がつくことができるのは、飼い主さんです。

いつもと歩き方がちがうなと思ったら、すぐに動物病院に相談してみてください。

信頼できる動物病院を探すには、口コミをチェックできるペットライフが便利ですよ。