トイプードルから出た耳垢!その耳垢は病気の可能性も!?

愛犬の耳垢がいつもと違う…!?犬の耳垢には、病的なものとそうではないものがあります。
トイプードルは耳毛が多い犬種なので、耳の中の健康状態は常に気にかけてあげましょう。

1.健康な耳の状態



健康な犬の耳というのは、薄いピンク色をしていて、耳垢がたまっていない状態です。
耳垢の色は乳白色~薄い黄色で、臭いやべたべたした感じもありません。
犬の耳垢は通常、奥にたまることはなく、外側まで自然に少量出てくる仕組みになっています。

2.こんな耳垢があったら要注意

飼い主が犬を抱き上げたり、スキンシップをしている時に異常なにおいに気がつくことが多く、いつもよりにおいが強かったり、発酵臭のような酸っぱいにおいがするなどの特徴があります。
トラブルを抱えている犬の耳垢の色は、赤茶色や濃い茶色~黒色、あるいは通常よりも濃い黄色であったり、ベトベトとした粘性が強い耳垢が出たりします。
同時に、耳の中がただれたように赤かったり、耳を引っ掻いたり床にこすりつけるようなしぐさ、頻繁に頭や首を振るなどの異常な行動があったら、耳のトラブルを疑う必要があります。

耳垢の状態 考えられる病気
黒くぽろぽろした耳垢 耳ダニ
湿っていて黄色い。悪臭をはなつ 細菌の感染
茶色のワックス状 酵母(マラセチア)の感染

こういった様々な要因から、外耳炎・内耳炎に発展する可能性があります。

3.異常な耳垢がでたら、外耳炎かも。

犬の耳垢やにおいに異常がある場合、まず初めに「外耳炎」を疑います。
外耳炎の原因は色々あります。
耳ダニ、最近の感染、酵母(マラセチア)の感染、アレルギーなど。
一般的にトイプードルのような垂れ耳は通気が悪く、耳の病気をしやすい犬種です。
特にシャンプーや水遊びをした後などには耳の中が蒸れやすいため、注意が必要です。

(1)耳ダニ

耳ダニ感染症は体長0.3ミリほどの耳ヒゼンダニが耳に寄生することで発症します。
症状としては、耳穴の中に黒いぽろぽろとした耳垢がたまるほか、強いかゆみが発生し、しきりに耳をかいたりします。
繁殖力が強く、他の犬にも感染してしまうやっかいな寄生虫なので早めに投薬をして駆除することが重要です。

(2)細菌の感染

細菌による外耳炎は、原因菌がグラム陽性球菌(黄色ブドウ球菌・連鎖球菌など)の場合には濃黄色の液状やクリーム状の耳垢、グラム陰性桿菌(緑膿菌・大腸菌など)の場合には乳白色~黄緑色の粘性の耳垢がみられます。
悪臭をはなるのが特徴です。
治療では、症状に合わせて抗生物質や消炎剤が使用されます。

(3)酵母(マラセチア)の感染


犬の外耳炎の原因として多くの割合を占めると言われているのが、真菌の一種であるマラセチアです。
マラセチアは健康な犬の皮膚や肛門、そして耳の中などにも存在している常在菌で、通常は全く問題を起こしません。
しかし、皮脂や湿気の多い環境で増殖する特徴があり、犬の抵抗力が落ちている時などをきっかけとして、外耳炎や皮膚炎を引き起こします。
マラセチアが原因の外耳炎の症状としては、強いかゆみとネットリとした茶色~茶褐色の耳垢が特徴で、独特な発酵臭も伴います。

いずれの原因でも強いかゆみを伴うので、早期発見して投薬の治療をすることが重要です。

4.耳の病気は感染するかも。気をつけて!



また、犬を複数飼っている場合や、ほかの犬と交流した時に感染する可能性があるため、対策が必要でしょう。
治療としては、耳の中の洗浄を行ってダニの数を減らし、ダニの駆除薬も使用します。
途中で治療をやめることなく、きちんと最後まで続けることが肝心です。
また、引っ掻き傷や細菌感染がみられる場合には、それらに効果のある薬剤が使用されることもあります。
外耳炎は再発したり慢性化しやすいとも言われており、放っておくと耳の中が狭くなったり、さらに中耳炎や内耳炎を引き起こす可能性もあります。
気になる症状が出た場合には早めに受診することはもちろん、日頃のケアも重要になります。

3.日々の対策方法をご紹介!


犬の外耳炎を予防するためには、普段からのケアや対策がとても大切です。
ペットショップなどで購入できる専用のイヤークリーナーを使用すると、家庭でも簡単に耳掃除が行えます。
用意するものは、液体のイヤークリーナーとコットンの2つだけ。
まず初めにイヤークリーナーを耳の中に数滴垂らし、耳を指で優しく挟んでマッサージします。
イヤークリーナーを耳に馴染ませるように行うのがコツです。
その際、犬がブルブルと頭を振ることでより汚れが外へと排出されやすくなるため、そっと息を吹きかけてあげても良いでしょう。
最後にコットンで耳の中の汚れや水分を拭き取れば、耳掃除は終了です。
家庭でのケアの注意点は、ゴシゴシとこすり過ぎないこと。
デリケートな耳の中を過度にケアすることは、逆に耳の刺激となり、外耳炎を引き起こす原因となってしまうこともあります。
本来、耳垢は自然とはがれて排出されるものなので、週1~2回程度、優しく掃除してあげれば十分でしょう。