マルチーズは白内障の他にどんな病気にかかりやすいか

1.多くかかりやすい病気は皮膚疾患

 

マルチーズが特にかかりやすい病気は皮膚疾患です。マルチーズは長毛なので、皮膚の病気にかかりやすいと言えます。皮膚疾患が悪化すると脱毛などが起こる場合があります。脱毛が起こる原因としては、アトピー性皮膚炎、寄生虫による皮膚炎(ノミアレルギー性皮膚炎やツメダニ症など)、真菌や細菌などの感染症、ホルモン異常によるものなど、さまざまです。

 

2.気をつけたい病気は膝蓋骨脱臼、低血糖症、二重睫毛、眼瞼内反症


次にかかりやすい病気は膝蓋骨脱臼、低血糖症、二重睫毛、眼瞼内反症です。

膝蓋骨脱臼は、後ろ足の膝蓋骨が正常な位置から内外へ外れてしまう、脱臼のことです。膝蓋骨脱臼はチワワやマルチーズなどの小型犬に多く見られ、先天性の疾患とも言えます。マルチーズは膝関節が弱いので、滑りやすいフローリングなどでは注意が必要です。

低血糖症は主に生後3ヶ月くらいまでの子犬に見られる病気です。寄生虫やストレス性胃腸炎などで長期間食事を取れない子犬がかかりやすいです。また、急激な気温の変化などでも発症するので、なるべく一定の気温を保つようにしてあげると良いでしょう。成犬になってからも低血糖症にはなりますが、ホルモンバランスの異常やインシュリンの過剰分泌などが原因となります。原因は違えど、症状は大体同じで、元気がなくなる、足がふらつく、ひどい時は意識を失うこともあります。

二重睫毛は、まつ毛が瞼の内側に生えてしまい、目を傷つけてしまう病気です。普通異物が目に入った時は涙で流し出すことができますが、二重まつ毛の場合、まつ毛が瞼の内側に生えてしまっているため、取り除くことができません。しきりに目をこすったり、目を壁などにこすりつけたりしている場合は、二重睫毛の可能性があります。

眼瞼内反症は、いわゆる逆さまつげです。瞼が内側に巻き込んでまつ毛が逆さの状態で目を刺激してしまいます。結膜炎や角膜炎を起こすこともあります。この状態が長く続いてしまうと角膜に炎症が起こり、目が白く濁ったり、黒く色素沈着を起こしてしまいます。基本的に二重睫毛の症状と同じしぐさをするため、飼い主さんは犬の様子を見てあげましょう。 

3.たまにみられる病気は聴覚障害やシェイカードッグ病

マルチーズにたまに見られる病気に、聴覚障害やシェイカードッグ病などがあります。

マルチーズやラブラドールレトリバーなど、いわゆるたれ耳の犬種は、耳が湿気を起こしやすく、細菌が繁殖しやすいため、外耳炎を起こしやすい傾向にあります。外耳炎が悪化してしまうと、中耳から内耳へと炎症が広がってしまい、耳が聞こえづらくなるなどの症状が起きます。ひどい場合は、顔面麻痺や頭を傾けるなどの神経症状を引き起こす場合があります。特にマルチーズはシェットランドシープドッグやウェスティなどと共に、アレルギー性皮膚炎を起こしやすい体質なので、定期的に耳のお掃除をしてあげる必要があります。



シェイカードッグ病は、原因が不明です。免疫疾患ではないかと言われています。症状は5ヶ月から3歳までの間に突然発症し、主に全身の震えが起きます。ストレスで徐々に悪化していき、痙攣や歩行困難、眼振などが起こる場合があります。対症療法として、ステロイド剤の投与や、てんかんの薬の投与などがありますが、はっきりとした治療法はまだ見つかっていません。

4.マルチーズと白内障

他に気をつけて起きたい病気は、白内障です。マルチーズは、遺伝的に白内障になりやすい犬種であることがわかっています。先天性の場合は生後6ヶ月からかかることもあるようです。最も多いのは老年性白内障です。はじめは目の水晶体の端の方が白く濁り始め、そこから放射線状に広がっていきます。放っておくと6ヶ月もすればかなり水晶体の濁りが広がってしまうため、早い段階で気付き、治療していくことが大切です。

マルチーズは遺伝的に白内障にかかりやすいということがわかっているため、そのことを頭の片隅に置いて、犬の様子をチェックすることが大切です。早い段階で病気に気づくことができれば、わんちゃんに必要以上の負担をかけることなく元気になることができるので、定期的に健康チェックを行うようにしましょう。