ジメジメした梅雨の時期に犬が病気になりやすいってほんと?原因と予防法

1.梅雨は犬の病気の宝庫ってほんと?

 

5月も半ばを過ぎると、徐々に雨が多くなり梅雨の時期へと入っていきます。
雨が多くて出かけるのが億劫なのはもちろん、部屋の中もジメジメしてカビが生えたり、衣服や家具や壁がダメになったりと、何かと憂鬱になる季節です。
しかし、こういった気持ちになるのは私たち人間だけではありません。
ご自宅で一緒に過ごしているワンちゃんも同じ気持ちなのです。
そして、人間が季節や気温・気候や湿度の量で体調が悪くなるように、ペットたちも同じく体調に変化をもたらしているのです。

まず大きな要素として挙げられるのが、高い湿度による雑菌の繁殖、そして高い湿度そのものによる影響です。
雑菌の繁殖は、私たちでも心当たりがあるでしょう。うっかり冷蔵庫にいれず食べ物を腐らせてしまっていた、なんて経験を一度はしたことがあるはずです。
また、単純に湿度が高いと、頭痛やめまいがする、という方も多いのでは?サウナに長時間入れないという方はイメージしやすいでしょう。
夏場に蒸れてあせも・皮膚炎になったり、熱中症を起こしたりする方も多いはず。
人間だけでなく、ペットの体調もしっかり見てあげなければならない、危険な季節なのです。

 

2.梅雨にかかりやすい病気は?

 

(1)食中毒


梅雨にかかりやすい病気として、雑菌の繁殖が盛んになることで、最も多い症状として挙げられるのが「食中毒」です。
食べ残したドッグフードの管理をうっかり怠って、また口にした際に細菌が繁殖している状態に気付かず食べてしまってお腹を壊してしまいます。
食べ残したものは破棄し、食器の衛生管理にも気をつけましょう。
ドッグフードを腐りにくい状態・環境で管理することも忘れずに。


「食中毒といっても単にお腹を壊しているだけじゃないの?」と軽視しがちですが、生後間もないワンちゃんや、別の疾患を患っていたり、シニア犬は特に命取りになってしまいます。
そうでなくても、他の箇所・内臓へ負担をかけるため、注意してあげたいところです。

(2)耳の病気


立ち耳はもちろん、特にたれ耳は密閉されてしまうため、耳の病気・炎症にかかりやすいです。
また湿気によってダニが繁殖しやすく、ダニによる炎症も起こしやすくなってしまいます。

耳の病気に最もかかりやすいのはパグ、フレンチブルドッグ、ゴールデン・レトリーバー、キャバリア、シーズ、マルチーズなどです。
耳の疾患で多く見られるのは外耳炎で、湿気や異物、細菌、真菌、耳ダニなどの寄生虫、アレルギーなどが原因で発生します。

 外耳炎は、治療が遅れると慢性化する場合もあるので注意が必要です。
日頃から、耳垢の量や色、耳の臭いをチェックするとともに、定期的に耳そうじを行って予防を心がけてあげましょう。

(3)皮膚疾患


高温多湿が原因で起こる皮膚疾患。
人間でいうところの「あせも」や「かぶれ」ですね。
これは、夏に向かう6月の上昇した気温と、大量の湿気によって皮膚がふやけて、炎症を起こしやすくなったために起きる症状です。
犬は人間と違い、舌と足の裏からしか熱を発散することができないため、体内に熱をためこみがちになります。
皮膚の周りがたくさんの毛で覆われていることも、熱がたまりやすい一因となってしまっています。

皮膚疾患を放置すると「膿皮症」といって、黄色ブドウ球菌などの細菌が繁殖することによって皮膚が化膿してしまう病気へと発展します。
これが原因で、膿疱ができたり、皮膚に赤いブツブツができたり、脱毛したりしてしまいます。
黄色ブドウ球菌は、常在菌といって普段から犬の皮膚に棲む菌です。
平常時は、犬に対して何か悪い作用を起こすわけではありませんが、梅雨の時期多湿になって急速に繁殖し、さらに高温多湿で体調が悪くなり、身体の免疫力が低下したタイミングで活発化して悪さをする、という仕組みです。

ブツブツができたりかゆみが出てきた際はご家庭で薬で治療できないか、と色々探しまわるよりもすぐに動物病院に連れて行った方が良いです。

ノミ・ダニに関しては、ノミの駆除剤を使用し、ダニは部屋の清掃を徹底することが大切です。
皮膚の炎症の予防に関しては、皮膚疾患を防ぐためにシャンプーを月1〜2回行うことが大切です。
その際、しっかりと毛を乾かすようにしないと、逆効果なので注意してください。
脇の下や指の間、耳の中などほんの小さな隙間からでも細菌は繁殖・活発化してしまいます。
また、清潔にしなければと言ってあまりシャンプーをしすぎないようにも注意してください。

 

最後に

梅雨に入ると、気温も湿度も上昇して精神的負荷が高まりやすくなるのは犬も人間も一緒。
犬が梅雨どきに出しがちなサインを見逃さないようにしてください。
異様に疲れやすかったり、だるそうにしていたり、普段よりも眠そうにしていたり、下痢気味・嘔吐などの症状が見られたら危険信号です。
毎日観察して、彼らの負担を取り除いてあげてください。


ジメジメとした梅雨時において、毛皮で包まれた犬たちは地獄のような環境です。
予防法のところでも挙げた通り、気温・湿度を快適に保ってやるのはもちろんのこと、皮膚を清潔にしておくことも大切です。
ブラッシングやシャンプー、爪切りや歯磨き・耳掃除など、毎日のグルーミングをきちんと行ってやりましょう。
特に毎日ブラッシングをしてやると、犬の皮膚の健康状態がわかるようになります。早期発見してやることが大切なので、ぜひ毎日お世話して体調管理もしてあげましょう。

また、たれ耳の犬種は、毎日耳をガーゼで拭いてやるようにしましょう。
耳ダニ・マラセチアなどが繁殖しないためにも、清潔に保つ必要があります。
綿棒を使うと耳の中を傷つけやすいので使用しないでください。
毎日清潔に、そして健康管理を怠らないようにして梅雨を健やかに乗り切りましょう。

 湿度に関する詳細は、こちらの記事をご覧ください
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