歯石ができやすいヨークシャテリアの歯を上手に磨くコツ

小型犬のヨークシャテリアは他の犬種に比べて歯石ができやすいです。
歯磨きを全くしない犬は3年以内に必ず歯周病になるともいわれています。
ここでは、飼い主さんでもできるお家のデンタルケアを解説します。

1.どうして歯磨きが必要なの?


人間と同じく、犬も歯磨きをしないと歯垢が溜まり、口の中の細菌と唾液のカルシウムの結合によって歯石となります。
そこから細菌が繁殖し、「歯周病」や「歯槽膿漏(しそうのうろう)」、「歯肉炎」といった歯のトラブルを引き起こす原因になってしまいます。
実は犬が患う病気の中で最も多いのが歯の病気なのです。
歯周病がひどくなると口臭が強くなるだけではなく、歯茎からの出血や歯が抜け落ちてしまったり、細菌が全身に回って内臓疾患を起こす事もあります。
歯磨きを全くしていない犬は、2~3年以内には歯の病気にかかるとも言われています。
愛犬のお口の健康を守るもの飼い主さんの責任と言えるでしょう。

2.理想の歯磨きの頻度は?


  • 3日に1回
  • 少なくとも週に1回
小型犬であるヨークシャテリアは、口が小さく歯石がつきやすいため、歯周病にかかりやすい犬種です。
人の歯石が25日でできるのに対して、犬は3~5日という短いスパンで歯垢から歯石に変わってしまいます。

理想は毎日ですが、それが難しくても3日に1回、少なくとも週に1回は歯磨きをすることをおすすめします。
歯石がたまってしまうと、動物病院で全身麻酔をして専用の器具を使って行うことになります。
費用はだいたい2~5万円が相場のようです。
全身麻酔は愛犬の体にも負担をかけてしまいますし、飼い主さんのお財布にもダメージですよね。
そうならないためにも、日ごろから歯磨きを習慣化しましょう。

犬の歯石除去についてはこちらの記事も参考にしてみてください
犬のための無麻酔歯石除去のメリット・デメリットを徹底解説!


また、成犬になってから歯磨きをさせようとすると、口の中に手を入れるのも長い時間がかかってしまいます。
子犬だとしても、歯磨きをすることに早すぎるということはありません。
生後2ヶ月でも、まずはガーゼで前歯の外側をこするなどして、愛犬に歯のケアに慣れてもらいましょう。

3.歯が何本あるか知ろう



乳歯の場合は合計で28本、成犬になると、人間と同様永久歯に生え変わり、合計で42本になります。
これはヨークシャテリアに限らず、全てのワンちゃん共通ですね。

でも、ヨークシャテリアのようにお口が小さい犬種の子は、歯がまっすぐ生えることができず、ずれて生えてしまう子もいます。
このように歯並びが悪く生えてしまうと、歯と歯の間に歯垢がたまりやすくなり、歯周病になるリスクが高まります。
また、歯磨きなどをしていたとしても、磨き残してしまうこともあるでしょう。

ちなみに、42本よりも多い場合は「過剰歯(かじょうし)」、少ない場合は「欠歯(けっし)」と言います。

4.正しい歯磨きの手順

歯磨きが大事!ということはご理解いただけたと思いますが、歯磨きのしつけに悩んでいらっしゃる飼い主さんも、多いのではないでしょうか。
段階を踏んで徐々に慣れさせていきましょう。

【STEP. 1】いきなり口に手を入れず、口の周りを触ることに慣れさせる



・愛犬と遊びながら、口の中に手を入れられるのを慣れさせる

犬は口の中に指を入れられるのが苦手です。
口に触られることと、歯磨きの姿勢に徐々に慣れさせていきましょう。
上の画像のように愛犬を膝の上に仰向けに乗せて、
まずは普段のスキンシップの延長で、鼻に触れたり、口の周りをマッサージして口の周りを触れます。
ちょっと我慢できたらおやつをあげて、また口を触ります。
次に唇をめくり、前歯の外側を触ります。
徐々に奥歯を触れるように指を入れます。

嫌がらず我慢できた時には、その度によく褒めてあげましょう。
ポイントは無理やり口に手を入れたり、叱ったりしないことです。
一度お口のケアで嫌な記憶をつくってしまうと、なかなか歯ブラシをさせてくれなくなってしまいます。
口の中に指を入れさせてくれるまで3カ月かかる子もいますが、それぞれのペースに合わせて、ゆっくり焦らず「今日はここまで」と時間をかけて慣れさせてあげましょう。
最初は短い時間から初めて、終わったらおやつをあげたり、散歩に連れて行ったりと、歯磨きの後に楽しいことがあると覚えさせましょう。

こちらの動画がとても分かりやすいので、褒めるタイミングなど参考にしてみてください。

引用:犬の保育園Presea

【STEP.2】まずはガーゼで歯磨きをしてみよう



愛犬が口を触られるのに慣れてきたら、いよいよ歯を磨いてみましょう。
いきなり棒状のものを口に入れるのは難しいため、最初はガーゼや指歯シートをおすすめします。
ブラシよりもガーゼの方が、飼い主さんの指の感触が感じられるため、犬も受け入れやすいです。
柔らかいガーゼや薄いものだと破けてしまい難しいので、不織布ガーセがおすすすめです。

①指に歯磨きシートやガーゼを巻きます。ぬるま湯か水をたくさんつけるのがポイントです。
愛犬に引っ張られても抜けないようにしっかり巻きましょう。

②片手で鼻口部をつかみながら、反対の手で歯と歯茎をマッサージするように前歯から奥歯を磨いていきます。
この時にシートやガーゼが緩むと口に違和感が出るので緩んだら巻き直すと良いでしょう。

※指が難しい場合は、ヨークシャテリアは口が小さいので、綿棒にガーゼを巻き付けて磨くのもいいでしょう。

【STEP3.】慣れてきたら歯ブラシで磨いてみよう


飼い主さんの指に密着していたシートやガーゼの時とは違い、硬い歯ブラシを口に入れると途端に嫌がる犬が多いです。
しかし棒状の歯ブラシが最も歯石が落ちやすいため、最終的には奥歯までブラシで磨けることを目指しましょう。

①歯ブラシに対する恐怖心を和らげるために、匂いを嗅いでもらったり、かじってもらったりと歯ブラシ本体に慣れさせていく事から始めましょう。

②いきなり磨かずに、歯ブラシを口に入れてみるところからはじめます。
我慢できたらその都度、おやつをあげて褒めます。

歯ブラシを濡らすか、犬用の歯磨きジェルなどを付けて、磨きやすい前歯の外側から磨いていきます。

④前歯の歯磨きができたら、少しずつ奥の方へ範囲を広げていきます。

⑤奥歯まで磨けるようになったら、歯の裏側に挑戦しましょう。

歯ブラシに好きなおやつの匂いや、缶詰の汁をつけて、根気よく行っていきます。
磨いている最中にあまりにも嫌がるようでしたら無理に続けずに「今日は前歯だけ」とか「今日は奥歯だけ」など最初は部分磨きでも構いませんので少しずつ慣れさせていくのも方法のひとつです。


まとめ

大切な愛犬が、歯の病気になるのは絶対に避けたいですよね。
歯周病や、歯石などの歯の病気にならないように、しっかり定期的に歯磨きをしてあげてください!

ヨークシャテリアの歯に気になる方は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。
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