ヨークシャテリアの子犬の育て方。【2ヶ月~6ヶ月まで】

ヨークシャテリアの子犬を家族として迎える時、幸せいっぱいですよね。
しかし生後6ヶ月まではやるべきことが多くて飼い主さんは大忙し。
特に社会化期のピークである2~4か月の間は、愛犬の適応力を育てる大事な時期です。
ひとつひとつ理解して進めていきましょう。

子犬期はやることがたくさん


  • お家に子犬がやってきたら、まずは信頼できる動物病院へ!健康診断とワクチンの相談をする。
  • 1~3か月の時期は、飼い主以外の人や・他の犬・様々な環境に慣らす『社会化』を最優先。
  • 4か月あたりから少しづつ基本的なしつけを学習させる。
  • ワクチンが完了するまでは、感染症に注意し、だっこで外のお散歩を。
2~6ヶ月はしつけにやワクチンなど、やることがたくさんあります。
絶対にやっておいた方がいいことは上の図をご覧ください。

1.子犬を育てるうえでまずは頭に入れておきたい!2つのこと。

(1)全員必須!!予防接種



  • おそろしい病気から子犬を守るため、予防接種を受けさせる必要がある。
  • 子犬のワクチンは一般的に、生後5か月までの間に2~3回打つ。
  • ワクチンプログラムが終了するまでは、感染症の予防のため、お散歩は抱っこで外出をする。

子犬は生まれてすぐに母犬の初乳を飲むことで、感染病に対する免疫を母犬から譲り受けます。
しかし約45日から150日で効果はなくなってしまうため、この間にワクチンを接種する必要があるのです。

一般的に、生まれて45日~60日頃に1回目のワクチンを接種します。
しかし、まだ移行抗体が残っている内にワクチンを接種しても抗体は作れず、ワクチンの効果は失われます。
そのため、さらに1ヵ月後に2回目のワクチンを接種します。
しかし、移行抗体の消失は個体差があるため、2回目のワクチン時にもまだ移行抗体が残っている場合があります。
そのため、万が一に備えさらに1か月後に3回目のワクチンを接種します。

獣医さんによっては2回のワクチン接種で終了する場合があります。
また、ワクチンの効果は1年間と言われています。
したがって、最初のワクチン接種が終わっても、毎年1回接種しなければいけません。

予防接種の副作用や種類はこちらをご覧ください。
トイプードルにも予防接種を!種類や予防できる病気について


(2)子犬期のしつけの最優先事項!『社会化』について



  • 社会化は全てのしつけの素養となるもの。
  • 好奇心が強い3ヶ月までに、より多くの人や犬に出会い、様々な経験値を積むことで、成犬になった時に適応力がつく。
  • 社会化期に充分な経験ができなかった犬は、知らないものに覚えたり、攻撃的になる傾向がある。


生後3ヶ月までの時期に、子犬が経験するであろう、色々なことに慣らしておく必要があります。
例えば子どもや老人など色々なタイプの人、自分以外の犬や工事現場での大きな音、雷や花火の音、爪切りや病院の診察台などです。
社会化期の子犬の脳は未発達の状態で、あまり恐怖心は感じておらず、色々なものに興味を持つことができます。
この感受性の高い時期に色々なものに慣らしておく必要があるのです。
そして子犬の脳は生後約3か月で成犬とほぼ同じ状態に成長し、4か月あたりから好奇心よりも警戒心のほうが強くなり、社会化は生後6か月頃までに終了していきます。

「じゃあ1日でも早く外に出た方がいいじゃん」と思うかもしれませんが、ここで気をつけたいのは感染症。
ワクチンプログラムが終了していないうちは、こわい病気をもらってしまう可能性もあります。
しかし病気のリスクをおそれて、このタイミングを逃すのも惜しいものがりますよね。
そこでおすすめしたいのが、抱っこでのお散歩です。
また、最近では同じくらいの月齢のワンちゃんと触れ合う『パピーパーティー』が動物病院主催で各地で開催されているので参加してみるのもいいでしょう。

2.生後2ヶ月



ペットショップで売り出されるが生後2ヶ月くらいからのため、この時期から飼いはじめる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
母犬や兄弟犬から離された子犬は、不安がいっぱいの状態で、初めての輸送にも耐え、新しい家族の元へやってきます。

子犬にとっては試練の時で、子犬を健康に育てる為には充分な心配りが必要です。
この月齢の子犬には、人間の赤ちゃんを育てるのと同じように深い愛情と思いやりを持って接しましょう。

(1)食事

・親元やペットショップで食べていたものと同じドッグフードを、1日4回に分けて与える。

ドッグフードをいきなり変えるのは体の負担になります。
なるべく前に与えられていたものと同じものを買いましょう。
また、4回の食事の内容は、質、量とも急に変えないようにしてください。

・便の様子を見ながら、食事の量を増やしていく。

子犬が家に来たばかりならば、環境の変化で下痢をすることはよくあることです。
1週間以上たつのに下痢をする場合は、消化不良、もしくはお腹に虫がいる可能性があります。
ドッグフードをふやかして与えても、下痢が治らないならば、動物病院で検査してもらいましょう。

(2)トイレのしつけ

トイレのしつけは子犬が家に来た初日から始めます。
以下の手順を参考にしてください。

  1. 寝起きや食後など、子犬が床に鼻をつけ、匂いをかぎ回り始めたら、あらかじめサークルなどにセットしたトイレに連れていきます。
  2. 子犬をトイレにのせ、排便、排尿をするまで黙って観察しましょう。
  3. うまくできた時は、優しく声をかけながら、犬の頚などを撫でてほめてください。
  4. トイレの場所以外で、粗相をしてしまったら、すばやく片付けて、消臭剤をかけ、何もなかったかのように無視します。

ポイント
トイレのしつけが完全にできるまでは部屋の中を自由に歩かせるべきではありません。
トイレのしつけは根気よく、子犬が完全に覚えるまで、サークルなどを有効に使って毎日繰り返し行なうことが大切です。
いずれにしても根気よく「その場所でする事が良い事」である事を子犬に教える様にしましょう。
子犬はデリケ-トですから、強く叩いたり、大声で怒鳴ったりしては萎縮してしまい、子犬の性格に悪い影響を与えてしまうことがあります。
上手くできたときだけ褒めてあげましょう。

(3)健康管理

・子犬が家に来たら、動物病院に連れて行く。

家の近くの信頼できる動物病院に連れて行きましょう。
ペットライフなら、口コミを参考にできるのでおすすめです。

・健康診断をしてもらう。

予防ワクチンは子犬が健康な状態で接種する事が必要です。
回虫などの寄生虫がいないことを確認しなくてはなりません。
当日は愛犬の便を持参するとよいでしょう。


・ワクチンを打ってもらう。

ワクチン接種後、獣医さんから接種証明書を受け取ります。
次回の接種日を記入してありますから、忘れずに接種に行くようにしましょう。

子犬は抵抗力が弱く、わずかな原因で体調を崩してしまうため、ワクチン接種直後のシャンプ-や外出は厳禁です。

(4)色々なものに慣らす

・抱っこをして外出し、人や環境に慣らす
・家の中で玄関のチャイム・電車・花火・消防車・雷などの音をYouTubeで流す。
・リードやハーネス・首輪をつけて家の中を歩く
・たくさんの人に来てもらい、おやつをもらう
・ブラッシングや歯磨きの練習をする
シャワーを浴びさせる


この時期から社会化ははじまっています。
4ヶ月を過ぎるまでは、できるだけ多くのものや人に触れさせてあげましょう。

3.生後3ヶ月


3ヶ月の子犬は新しい環境や飼い主にも慣れて、活発に動き回るようになります。
積極的に社会化させたり、アイコンタクトができるようにします。
これはあらゆるしつけの基盤となるので、しっかりと認識させてあげましょう。
また、この頃は何でも口にいれて、時には飲み込んでしまいますので、飲み込めそうな大きさのものは愛犬の手の届く場所に放置しないでください。
好奇心も旺盛となり、戸を開けておくと外へ出て行方不明になったり、交通事故にあったりします。
十分に注意してください。

(1)飼い主登録と、狂犬病予防接種

後3カ月以上の犬は、飼い犬登録と年1回の狂犬病予防注射が法により義務づけられているので、必ず行いましょう。
狂犬病予防注射は、居住地域の広報などで実施日、場所などを知ることができます。
動物病院ではいつでも接種してもらえます。

(2)アイコンタクト

飼い主さんに注目させるアイコンタクトは、最初に覚えたいしつけです。
名前を呼んだらいつでも行動を中断し、飼い主さんと目を合わせてもらえるようになるのが目標です。
1日5分だけでもいいので練習しましょう。
  1. 腰を低くするか、座るかして、愛犬の目線に近づきます。
  2. おやつを持った手を愛犬の鼻先に近づけて臭いをかがせます。
  3. その手を自分の眉間まで近づけます。
  4. その状態で愛犬と目が合ったら、フードをひとつあげて褒めます。
  5. 繰り返しできるようになったら、愛犬の名前を呼び、目が合った時だけおやつをあげて褒めます。
  6. 慣れてきたら飼い主さんが立っても、できるように練習します。

(3)名前を呼んだら来るしつけ

愛犬の名前を呼んで、自分のとこもまで来たら十分に褒めてください。
この月齢の子犬は、人間の姿を見ると呼ばなくてもとんで来るはずですから、この時に名前を呼ぶ習慣をつけます。
結果的に、名前を呼ばれたらすぐ来るようになるはずです。

ポイントは、呼ばれて寄って来た犬を叱るようなことは避けてください。必ずほめるようにしましょう。

叱る必要のあるときは、手元へ呼ばず、人間が犬の所へ行って叱らなくてはなりません。
「呼んで叱るな」は犬のしつけの大原則です。
「呼ばれて主人の所へ行ったら叱られた」というのは犬にとっては不本意な事態で、呼んでも来なくなる原因のひとつです。
将来問題行動をおこす犬も子犬の頃は従順です。
つまり多くの問題行動の原因は人間の方にあると言えます。

(4)食事

・4回の食事の量に差をつける。

2ヶ月までは、毎回同じ量のフードを与えていたと思いますが、3カ月になったら、差をつけます。
『普通・少・普通・少ない』という配分にします。

・だらだら食べの癖をつけさせない。

食事を与えてから20分ほど経ったら、たとえ残っていても食器を取り上げてください。
食事をコントロールすることで主従の関係も保たれますし、肥満の予防にもなります。

食また、物を与える時は、必ず食器に入れましょう。
投げてあたえると、拾い食いの癖をつけてしまうことがあります。

(5)健康管理

前回のワクチン接種の際に受領した証明書に、2回目の接種日が記載されています。
動物病院を訪ね2回目の接種を受けましょう。


この時に寄生虫が完全に駆除されているか確認しましょう。
親元で駆虫済みと説明されていても、完全に駆除されていない事があります。

ワクチン接種の際に獣医さんに便を検査してもらい、その結果が陽性であれば駆虫を行いましょう。

4.生後4ヶ月


4ヶ月頃から子犬の行動が、無意識なものではなく目的を持つことが多くなります。
知能の発達の最も盛んな時ですから、この時期に良い習慣を子犬に身につけさせ、性格の良い子犬にしましょう。
また、乳歯の抜けかわる時期には、何でもかじるようになります。
犬用のガムやおもちゃが市販されていますから適当な大きさ、適当な硬さのものを与えると良いでしょう。
子犬には、咬んで良いもの悪いものの区別はつきません。
ほめることと、しかることを子犬の行動に結びつけさせて理解させましょう。

(1)食事

・食事回数を4回から3回に近づけていく。

『多・少・多・少』の差をつけていって、食事の回数を徐々に3回にしていきます。

・まだフードをふやかして食べていたら、ドライ変えていく。

乳歯が抜け永久歯にかわる時期ですから、ドライタイプのドッグフ-ドを柔らかくしなくても食べるようになれば、便を観察しながら適正な一日量を決め、食餌内容をゆるやかに替えていきましょう。

(2)乳歯について

乳歯は、自然に抜けることが多いのですが、小型犬などでは時々乳歯が残ってしまう場合があります。
グラグラした乳歯を無理に引き抜くと、歯根が残ることがあるのでやめましょう。
犬用のガムを与えたり、硬いフードに切りかえることにより、乳歯の生えかわりを助け、歯石の付着を防ぎ、歯の病気を予防する事が出来ます。
食後に水を飲ませる習慣も、歯を清潔に保つためには有効です。

(3)基本的なしつけを教えよう

まて
おすわり
ふせ
おいで

上記の基本的なしつけを学習しはじめましょう。
トレーニングは一日15分ほどに留め、少しずつやっていきましょう。
これらのトレーニングは後からでも覚えられるので、愛犬にかまってあげる時間に制限があれば、社会化の方を優先しても大丈夫です。

5.生後5ヶ月~6ヶ月


この頃から子犬は、自分を取り巻く家族と自分の関係を、自分より強いか、弱いか、で区分して考えるようになります。
群れで生活していた野生のなごりでしょう。

場合によっては自分の地位を主人(ボス)の次に位置づけ、その他の人を自分と同等、又はそれ以下と認識して、歯をむき出したり威嚇したりする事があります。
小さな子供のいる家庭では子供もしつけに参加して、家族全員の命令に従うようトレーニングしなければなりません。

(1)食事

・食事の回数を2回に切り替えていく。

生後6ヶ月になると食べる量が安定してきます。
欲しがるままに与えると肥満になってしまうので、ドッグフードの裏の表記を参考にしながら調節していきましょう。
もし2回に切り替えた時に便秘になってしまったら、食事の量が少ないサインなので、多めにします。便の調子を見ながら、大人の食事の量に近づけていきます。

(2)お散歩デビュー

ワクチンを接種後2週間位経過すれば、子犬は外出できるようになります。
室内飼育犬であっても、外の世界には慣らしていかなければなりません。
子犬にリードをつけて、無理やり引きずるようにして散歩させている光景を見ることがありますが、子犬にとって悪い印象だけが残り、外出を嫌い内向的な性格に育つことがあります。
生後6ヵ月位までは、四肢の骨格、特に股関節が未完成で、強制的な引き運動はかえって骨格形成に悪い結果となることもあります。
ひっぱりぐせがつかないように、リーダーウォーク身につけるといいでしょう。

こちらの記事も併せてご覧ください
ヨークシャー・テリアのための首輪とハーネスの使い分けについて
おさらいしよう!ヨークシャーテリアとの正しいお散歩

(3)トリミングサロンデビュー

お散歩同様、ワクチンを接種後2週間位経過すれば、トリミングサロンにも行けるようになります。
家の近くのペットサロンを探すにはペットライフが便利です。

ペットサロンに行く時は以下のことに注意しましょう。
  1. 直前と直後の体調変化に気を配っておく
  2. 食事から3時間程度の時間をおく
  3. 水に慣れさせておく
ヨークシャテリアは様々なカットが楽しめます。
カットカタログはこちらを参考にしてみてください。
ヨーキー(ヨークシャテリア)にぴったりのヘアスタイル特集

(4)しつけ

この時期はワンちゃんの反抗期とも言われ、最もしつけが難しいと言われています。

・ホルモンバランスの変化でわがままになる
・歯の生え変わりで噛み癖がつきやすい
・上下関係を計り始める

しかしここで飼い主さんが遠慮してしまっては、後に主従関係が逆転してしまい、愛犬が言うことをきかなくなってしまいます。
ルックアップ法をやることで、主従関係をはっきりとさせるのがいいでしょう。
また、歯の生え代わりがあり、何でも噛んでしまう時期です。
噛んでいいおもちゃや、犬用のガムを与えて、愛犬の噛みたい欲を発散させてあげましょう。
人の指を噛んでしまったら、その都度叱りましょう。
しかし叱る時に絶対に名前を呼んではいけません。名前を呼ぶときは、褒める時だけにしましょう。

(5)去勢・避妊

避妊手術とは、メスの卵巣と子宮を取り除き、生殖能力を無くすことです。
去勢手術とは、オスの精巣を取り除き、生殖能力を無くすことです。

繁殖をしない場合、生後6ヶ月くらいで去勢・避妊手術をすることが多いです。
「体にメスを入れるなんて、かわいそう」「子供を産めなくするなんて人間のエゴ」という見方もあるでしょう。
愛犬に避妊・去勢をさせることが必ず正しいというわけではありません。
しかし手術を受けさせることは、愛犬の安全を確保してあげることでもあるのです。
例えば去勢していない犬がやってしまうマウンティング(他の犬にしがみついて腰をふる)をそのままにしておくと、散歩時のトラブルにも発展し兼ねませんので、そういったいざこざを回避することにもつながります。

また、近年は動物医療も進み、避妊・去勢手術の時の事故もほぼ起こりません。
メリット・デメリットを知ったうえで、出産の有無を含め選択してください。

詳しくはこちらの記事をご覧ください
避妊・去勢をするのに、いくら必要?

まとめ

いかがでしたか。
子犬の頃は社会化、しつけ、食事、健康管理…と様々なことがあり大変ですね。
しかし愛犬の成長を感じるのは、何物にも代えがたい喜びがあるでしょう。
今後の愛犬と飼い主さんのいい関係を築くためにも、がんばりましょう。
また、悩んだ時はかかりつけの獣医さんやトリマーさんなどプロに相談するのが最も有効です。
気軽に相談できる病院やサロンを探すのも、同時に進めていくといいでしょう。